運動音痴のサッカー好きが大人になったら

かろうじて小学校はサッカー部。その後は文化部だった運動音痴が、それでもオタク的なサッカー好きに成長して、フットサル、息子の所属するスポーツ少年団でパパさんコーチをこなす奮闘記

次こそは誰かに投票しようと思った

たまには、政治の話。


僕は二十歳になって以後、投票に行ったこともあったけれど、いわゆる白紙票しか出してこなかった。

だって、選びようがないんだもん。
候補者の色んな姿勢・方針はあるんだろうけれど、その全てが一致するわけではないし、だったらその中でも一番自分の考えに近しい人を選ぶべきだという意見もよく判るが、そもそも候補者の考えを聞く場が幾らありますよという思いもある。
集会や演説場に出向いて話を聞くのが国民の務めだ、と言われれば、そこまではしていません、と正直に答えるけれど。


学生時代の嫌な思い出があって、県議会選挙だか市議会選挙だか忘れたが、改札を通って帰ってきたところに候補者が待ち構えていて、「〇〇です。よろしくお願いします」と握手をしようとしてきたのだ。
名前名乗って、握手すれば、親近感を感じてくれて投票してくれるとでも思っている?
せめて何か一言、政治方針でも喋ってくれれば、まだしも。

そんなこちらを馬鹿にしたような、その姿勢を醜悪としか感じられず、思いきり睨みつけて、断固拒否してやった。


かたや社会人になってからは、選挙のたびに労働組合から、この候補者を応援しましょう、などという通達が回ってきて。
応援者を増やしたいからと、半強制的に名前や個人情報を書かされ、大丈夫、特に何もないからと言っていた癖に、その選挙事務所からは我が家に電話かかってくるという。
組織票ってやつですな。

アホらし。
そんなことに力をかけて、当選してるやつがいるなんて。

まぁ、そりゃそうか。街中で声枯らして浮動票引っ張ってくるより、業界団体に訴えて、サラリーマンの首根っこ押さえて投票させたほうが効率的だもんね。


こんな国民のIQが低いと思っているようなやり方を見せつけられ、投票に行きたいと思いますか?


とはいえ、最近の若い者は投票にも行かず、などと言われるのも癪に障るので、白紙票だけ出しに行っていたのですが、白紙票増やすよりも投票率下げたほうがまだ自分の思いを訴えられる(だって、白紙票が幾つだったかよりも、投票率のほうが報道してくれるので)のでは、という思いで、最近はぶっちゃけ投票には行っていない。


けど、次回あった時は行こうと思う。


誰が選ばれたところで、結局は一緒か、という思いは消えていないけれど、少なくとも一強の弊害が目に見えてきているので。


前にも書いたけれど、一斉休校については支持しております。

唐突すぎるとか根回しないとか、批判はあるのだろうけれど、正直、この1日1日状況が変わる状態で、そんな根回しなんかしてる場合ではないし、あの当時、親御さんの中でも見解の不一致が見られつつあり、けど誰もが得も知れぬ不安を感じていた中、「こうなんだ」という筋道をつけたのは決して悪いことではなかった。

共働きはどうするんだ、という怒りの声も理解できるが、はっきり言って誰に対しても100点満点にはならない。取捨選択するのも政治の役割でしょう。(コーチが選ぶ練習メニューだって、全員に対して100%の効果をもたらすとは思っていない。難しいことをすればついてこれない子も出てくるし、簡単なメニューでは物足りない子だっているだろう。その中でも、言ったメニューがチーム全体にプラスになるか考えながらやっている)
感染リスクの低い子供を規制したところで、大人が満員電車に乗って出勤するんじゃ意味ないじゃん、というのも判る。(本当はそういったメッセージを出すべきだったが)大人を守るために出勤停止を要請したいところだが、そこは行政でコントロールできない範囲だから、せめて子供同士の感染を抑えて、そこからの家庭感染を防止したんじゃ。その思いを汲んで、企業内で共働き家庭に対して配慮してやれよ、ぐらいは言ってやってもよかった。


その後はまるでダメ。

オリンピックに配慮して、見かけの感染者数を増やしたくないからと検査体制を充実させようとしないし、オリンピック延期が決まってからようやく何のかんのと騒ぎだす都知事もいかがなものだし、自粛している中で花見や旅行に行くファーストレディーを制御できない夫は情けないし、マスク2枚って、もう突っ込む気も失せるぐらいの愚策で(そんな無駄な郵送費かけるぐらいなら、そのマスク、全て病院に渡してあげろよ)。


色々と対外的な話もあるので、本音をさらけ出せないのも判る。

けど、もうちっと伝わるような雰囲気づくりしてみてはどうよ。


医療崩壊避けるために検査数絞ってます、これが日本モデルです、ぐらい言ってみては?
それぐらい、みんな、判ってるよ。
それを「検査数を増やすようにします」なんて”嘘”つくから、どんどん信用失っていくんだよ。

そんなんでみんな、騙せると思ってる? 国民のIQが低いと思ってる?


謝罪しては責任を負ってしまう、という気持ちもわかる。

37.5℃以上、4日間続かないと検査受けれませんというのを撤回したと思ったら、あれは誤解です? こっちの受け取り方が間違っている?

政府の責任はありません?

そんな詭弁で切り抜けられると思っている?

実際のところ、この話が一番ムカついている。これがなかったら、こんなこと、ブログに書こうとは思わなかった。それぐらいムカついている。
僕自身は幸いそういう境遇にならなかったが、発熱して、もしかして感染してる?と不安になりながらも、頑張ってその指針を守った人が馬鹿だと言うのか。検査しろよ、と文句を浴びせられながら、頑なに指針を守った保健所の人が馬鹿だと言うのか。
この指針があったからこそ、医療崩壊に至らなかったという功績もあると思う。そのために、悲しい思いをしながら守り続けた保健所の人は尊敬に値すると思う。
もしかすると、それで命を落とした人がいるかもしれないけれど、それでもやり切ったことでより多くの命を救えていたのかもしれない。
今となってはどっちが良かったのか判らないし、仮にそうだったとしても、それで命を落としてしまった人が浮かばれないのも判るけれど。

でも、国民がそれをやり切って、少なくともアウトブレイクしていないという結果は今ここにある。

それをなんたる言い草。体裁を守りたいのは判るが、他人を盾にするな。


もうね、あまりにもアホらし過ぎる言い訳を連発するのは、それで何とかなってしまっていた(そういうふうに安倍政権を選んでしまっていた)僕らの責任だと思うしかない。
「忖度」だとか流行語作って、きゃっきゃっ言ってる場合じゃなかったよね。
あの時点で断罪しなかった、そのツケが今、回ってきている。


次こそはしっかりやろう。

過去試合を振り返ろう3 EURO2008 スペインvsイタリア

個人的には、歴史を変えた試合No.1


No.1という表現を連続して使用するけれど、この大会のスペインは、代表チームという括りでは歴代最強のチームだったと僕は思う。

ルイス・アラゴネスという名伯楽が選手に自由を与えた結果、とてつもなく技術の高い選手たちが、スペインの持つフィロソフィーを体現したティキ・タカを、戦術という枠組みを超え、選手間の相互理解だけで成り立たせた奇跡。
これ、グアルディオラ就任前ですよ。あの戦術が世界最強、だからみんなで真似するんだ、という流れなら理解できるけど、そうじゃなくて、無から作り出していた。

実際のところ、完全に「無」だったわけじゃなく、先に書いたようにフィロソフィーがあって、そのフィロソフィーが国民内で周知されている中から出来上がることができて。


羨ましく思ったものです。
俺たちのサッカーはこれなんだ、というものを強く持っている国を。

だって、楽でしょ。
戦術の統一なんてする必要もないし、育成年代含めて、それにふさわしい人材を生み出せる土壌があるわけだから。
それに固執してしまうきらいはあるにせよ。


日本代表なんかで、「自分たちのサッカーを」なんて声が聞こえることがあるけれど、「自分たちのサッカーって何?」「それってころころ変わってない?」「それって小学生も、その辺のおっちゃんたちも理解できている(文化として根付いている)ものなの?」と疑問を思うわけで。


閑話休題


で、この大会のスペイン、ティキ・タカの美しいサッカーで相手を圧倒したのもあるけれど、それにプラスして良かったなぁ、と思うのはコンディションのピークが各選手によってずれていて、それによってチームが落ち込む時期がなかったということ。
グループリーグはイニエスタ、ビジャの調子が良く、イマイチかなぁと思っていたシャビが準決勝以降、大活躍してくれて、フェルナンド・トーレスも決勝戦でゴールを奪ってくれた。
それになにより、マルコス・セナでしょう。この大会だけ、ってな感じになってしまいましたが、MVPは紛れもなく彼のもの。弱点であった中盤の強度を一手に引き受けて上げてくれて、かといって、守備専というわけでもなく、効果的にパスを散らしてくれて。

戦術もコンディションも選手の質も、まごうことなき世界最強でした。

結局、この後、主要大会を3連覇することになるのだけれど、一番強かったのはこの時だなぁ。
EURO2012の時なんか、遺産でなんとか優勝したようにしか見えなかった。


で、決勝トーナメント1回戦のイタリア戦。

もう圧倒的にスペイン優位(それまでの試合ぶり、ピルロガットゥーゾ出場停止)の中、それでも相手は「あの」イタリア。
スペインからすると、イタリアという国は目の上のたん瘤以外の何物でもないわけですよ。
攻撃サッカーで見るものを楽しませるプレイをしたところで、結局最後はカテナチオにぷちっと潰されるみたいな。

88年間公式戦で勝っていないという歴史で判るでしょう。

なので、腐ってもイタリア、今回もやられちまうんじゃ、という思いがスペイン好きの僕からは拭えず。特に調子が良かったが故に、逆にそう思ってしまうという。


試合展開も、危惧したとおりに進んでいく。
ボールを回すも決定的なチャンスは作れず、途中からイタリアも引き分け→PK狙いを露骨に狙いだし。別にそれを批判したわけでなく、それをむざむざとやり切らせてしまったスペイン代表のメンタル面は幾許のものか。


PK戦になった瞬間、「負けた」と思いました。
PK戦はジャンケンみたいなもの、という人もいるけれど、それまでの試合の流れというのが如実に影響していて、自慢ではないけれど、この試合の前まで、PK戦の勝敗すべて当ててきました。
なんとなくわかる。流れ、こっちだなぁーとか。逆に流れ良かったのに決め切れなかったから、風向き変わるぞ、とか。

これの2年前、W杯決勝でイタリアがフランスにPKで勝ったわけだけど、あれもジダンの退場がなく、そのまま終わっていれば、フランスが勝っていたと僕は感じている。そういう流れだった。でも、頭突きで潮目が変わってしまった。


そんな風に試合の雰囲気を多分に引きずってしまうもので。
この時の雰囲気としては、ミッションコンプリートしたイタリアが、点を取れなかったって意気消沈しているスペインを叩くという絵柄しか浮かんでこず。


でも、画面越しのスペイン代表から意気消沈している感が見られなかった。


自分たちの「負け」を受け入れてる、とでも言うのが適切か。
それまでの圧倒的な攻撃力をいとも簡単に封じられて、けれどそこに悔しさはなく、そのままを受け入れていて。
あーあ、点とれなかった。イタリアは凄いなぁ、俺ら情けないな。
「勝負」には負けたな、けど「試合」には勝つよ、みたいな。


中身を強く追及してきた国が、恥も外聞も捨てて結果に拘った瞬間。
この後の4年間に及ぶ快進撃の、という世界サッカーを変えたターニングポイントはまさにこの試合だった。
そして、その試合に勝てたのは、これまでになかったメンタルをスペイン代表が持ちえたからだと思う。


いったい何がきっかけで彼らが変わったのか、判らないけれど。
でも、この後のシャビも、チェルシーにバス並べられて、ぶつくさと恨み言漏らしてたよなぁ(笑)
あの一瞬だけ変われたのかな。
けど、それによって世界チャンピオンまでなれた。

そろそろ再開が期待される頃だけど、ぬか喜びにならないように

Stay Home週間を越えて、感染者の数が減ってきている今日この頃。


GWはどこ行っても混んでいるので、元々我が家も遠出するようなことはなかったのですが、例年は近場のイベントに出向いたり、息子が小学校に上がってからはスポ少の練習に勤しんだり、もちろん自分のフットサル予定を一日置きで入れたりと、充実した長期連休を楽しんでいたのですが。
当然、今年はどこも。

長男が大きくなってきて、着る服がないということでイオンモールに決死の覚悟で突っ込んだりもしましたが、むしろ人気がほとんどなくて、近所のスーパーのほうがよっぽど密な環境。
あとは、庭で家族だけでのバーベキューしたぐらい。
晴れた日は運動広場行って、息子たちにサッカー教えてましたが、そこ、近所にクレーマーがいるせいか、全然人がいなくて、ずっとうちらだけで独占しているような状態なので、危険もなく。
外食もなしで、ホントにこれまでの人生の中で一番中身の薄いGWでした。


それもこれも、感染者を減らして、(完全な日常に戻ることはもうないけれど)少なくとも気軽にサッカーやフットサルができる環境を取り戻すためと思えば、苦もありません。


緊急事態宣言が5月末までになってしまったけれど、どちらにせよスポ少の活動も公共の体育館も、5月末まで無しということは事前に発表されていたので、個人的にはダメージなく。
不安視していた息子のサッカースクールのほうはGW明けから予定通り再開とのことで、ほっと一息ついております。


しかし、まぁ、このままの感染者数で維持できれば6月からはそれなりにサッカー/フットサルできそうな感じもするんだけれど、実際に減ってんのか、という不安があり。

いや、国民の自粛精神が効果を奏しているのは間違いないことで、アウトブレイクも起こっていないし、実際に数も減っているのは間違いないことだと確信はしているのだけれど、それにしても、なんとなく思い描いていた以上に減りが早いんだよなぁ。
要するに、ただ単にGWで検査数が少なかっただけなんじゃないの、と。
これで気が緩んで、また増加傾向に、なんてことになったら目も当てらないのを不安に思っている次第で。


自分勝手で申し訳ないけれど、ほんの短い期間だけでも再開できるように、5月末まではみんな、おとなしくしていおうよ、と思う次第。


以下、自分の願い事。

1.6月からはスポ少の活動再開


この状況なら、活動は再開できるでしょうね。
ただ、場所は‥‥‥っていうのが不安に思っているところで。

学校も再開されるんだろうけれど、じゃあ、休日に学校のグラウンドを開放してくれる度量が行政にあるか。
この自粛中に活動場所についての案は挙がっていましたが、実際問題として、やっぱり普段の学校グラウンドじゃないとなかなか難しい。
スペースであったり、料金的な話もある。


「密閉」ではないですが、身体的接触も伴うスポーツであることは間違いないわけで。
そんなこと言ってたら、サッカーなんて、というか大半のスポーツなんてずうっとできんやないか、という話になるわけで、ここは行政の英断を待ちたいところ。
ただ、うちの町。首長がヘタレなんだよなぁ。それだけが心配です。

2.日常通りにフットサル


僕の場合、週2、3回フットサルをしていたのだけれど、それを復活させるには公共の体育館の使用許可があってこそ成り立つ。
県内の体育館が一斉に再開してくれれば、それぐらいできるだけの予約は確保してるんですけどね。


窓は開けっぱなしにするんだろうけれど、「密閉」も重なるからなぁ。
剣道でクラスター発生させた例もあるし。


スポーツの種類によっては使用可、なんて区切りはできないはずなのと、大人がやることなので(重症化しやすいのは大人だけれど、行政の場合、「子供を守る」という大義名分のほうが優先されるだろうから)という名目で許可してくれると嬉しいんだけど。

全ての体育館が横にならえ、で閉鎖されることはないだろうし、最悪フットサル場借りて、というのもあるので、今みたいに全くできないことは無いと信じて。

3.ヨーロッパサッカーの再開


えっと、日本関係なくなりましたが(笑)
Jリーグ? あれはいいや。ヨーロッパサッカーのほうが見たい。


16日でしたっけ? 
大丈夫かとこっちが心配になるぐらいのスピードで、とりあえずブンデスリーガは再開する動きになったようで。
やらかすなよ。ここで上手くやってくれれば、ラ・リーガやプレミアも、と期待してるんだから。


実際のところ、イギリスもスペインもそれどころではない感ありますが、とはいえ、やっぱりね、サッカーフリークからすると、試合を見たいわけですよ。


中立地に全チーム集めて、無観客ならできるんじゃないの?と無責任なこと書いておりますが、それぐらいの娯楽がないとStay Homeやっていられない。


試合することによる感染のリスクはもちろんあるけれど、仮に出たとしても、その閉鎖空間内だけで抑えられるというリスク管理もできるし、そんなこと言ってたらホントにスポーツなんて一生できやしないじゃん、とも思うし。


まぁ、もちろんこれはサッカー選手の意思・安全を無視した、壁の向こう側にいる人間の戯言でしかないわけですが。

リフティングを上達させるには7 やはり大人のサポートは必要だと思った

しばらく前のこと。
愛知の夕方ローカルニュース番組で、サッカー少年の「リフティングが上手になりたい」という目標を手助けする、という特集がやっておりました。


最初から見ていたわけではないのであやふやですが、

  • その子は、サッカーチームに2年所属していて、もっと上手くなりたいという意欲がある。
  • リフティングが数回しか出来ないので、できるようになりたい。
  • (失礼ながら)かなりぽっちゃりしていて、運動はそう得意そうに見えない。


で、フリースタイルフットボールのコーチが、その子にリフティングを教える流れ。

その中で、リフティングの練習方法として、ボールを上げてキャッチというのをやっていて、おお、僕らが教えてるの、そのままやないか、僕らの教え方、間違ってないんや、と背中を押された気分になったものですが、それは余談。


リフティング10回を目標に始まった企画ですが、まるっきり届きそうにないということで、ワンバウンドリフティング30回という目標に切り替え、最後にようやくクリアするという流れ。


で、途中から見始めたので、その子、かなり大柄で低学年には見えないのだけれど、サッカー始めて2年という情報と、そのリフティングのレベルから2年生なのかな、と思っていたら、実は4年生だったということを最後の辺りで知ることに。


申し訳ないけれど、4年生でこれか、というのは率直に思いました。
部活に入りたて、というならまだしも、どのレベルで/練習頻度はどのくらいかは判らないけれど、チームで2年やってきてるんだよね?


うーんと、勘違いしてほしくないのは、正直センスはないのかな、と思ったけれど、だから、ダメなのではなく、じゃあ、なおのこと、周りがサポートしてあげるべきはないのと。


まぁ、憤りに近いものを感じたわけですよ。


というのは、その子がリフティングが出来ていないのは、ちょんちょんリフティングをしていたから。
そのフリースタイルのコーチは、インステップで、と教えていたのだけれど、どうしてもつま先付近で蹴ってしまう癖とか、ワンバウンドリフティング中に、きちんとボールを蹴らず、触るだけ(少しだけ浮かそうという思い)になってしまっているところとか、大人がやるようなちょんちょんリフティングを普段からしてしまっているんだろうなぁ、って感じた。


難しいよ、ちょんちょんリフティングは。
いきなりそれから入って上手くできているのは、うちのスポ少だと低学年50人強いる中で2人だけ。
その子たちだって、最初は全然できなくって、ずーっとやり続けてできるようになっただけ。


やはり最初の入り口は、インステップリフティングのほうがいい。


こっからはもう想像の域を超えないのだけれど、その番組の子、大人がやってるのを見て、見よう見まねで始めたんじゃないかな。
もしくは、大人(コーチか父親か)に見本見せて、と頼んだら、ちょんちょんリフティングを見せられて、そのままとか。


そのサッカーチームの方針によるだろうから、リフティング軽視で、そこは特に指導はしていない、という場合もあるでしょう。
でも、もし仮にその子がリフティングを練習していて、(正直センスのある子だったら自分で覚えていってしまうのかもしれないけれど)なかなか上手くいかなくて苦しんでいるのだとしたら、それはもう、周りの大人が手を差し伸べてあげるべきでしょう。


だから、その子がリフティングできないのは、その子のセンスがどうとか、努力がどうとかではなくて、周りの大人が悪い。
そういう境遇に置かれてしまったその子が可哀想だなぁ、と番組を見終わった後、思いました。


そういう子にこそ、寄り添えるようなコーチになっていきたいなぁ、と常日頃から思っています。


裏返して言うと、センスある子たちにどう教えていけばいいか判らんという不安の裏返しではありますが。

過去試合を振り返ろう2  16-17シーズン バルセロナvsPSG

1stレグの4-0から、カンプノウで6-1と大逆転した伝説の試合。

[伝説の試合#6] カンプノウの奇跡 PSG vs バルセロナ 2016-2017 欧州CL決勝トーナメント1回戦


生では見てなかったな。
仕事をそそくさと終え、家で息子たちと観戦。
最後のセルジ・ロベルトのゴールで、父ちゃん、大絶叫。
息子どもは耳をふさいで、「うるせえ」と(笑)


まぁ、伝説の試合ではあるし、最後の最後で僕自身も感情の発散をしたわけだけど、試合内容自体は評価していなくて、それこそ当時の僕も若干冷めた目で見ていたのを覚えています。
改めて今回見てみて、なんとなく覚えていたよりかは、それなりにチャンスの数はあったんだな、とは思ったが、決定的なチャンスという意味合いではほぼ皆無で(むしろ、特にアウェーゴールを取られた後のPSGのほうが)、6点奪ったとはいえ、シュート数に関していえば20も満たないとくれば、圧倒的に押し込んだ試合でなかったことは想像に難くないところでしょう。


実際、6点奪ったわけだけど、

1点目:スアレスの嗅覚が素晴らしかったとはいえ、都合よくゴール前でハイボールがはねてくれて、挙句絶妙な回転がかかってくれたラッキーが多分に影響している。

2点目:裏は取れたし、イチかバチかとはいえ、ヒールキックでゴール前に流し込むイニエスタの技術は素晴らしいけれど、ラッキーな形のオウンゴール

3点目:これまたイニエスタのトラップとアウトサイドでのチップキックは見事だし、そこに走りこんだネイマールの判断も素晴らしいものではあるけれど、ムニエが滑ったというのは、これまたラッキー。

5点目:あれは絶対にファウルじゃない(笑)


もうなんだか得体のしれない不思議な力が働いていたし、5点目のスアレスに対するファウルについては、またやりやがったなUEFA、というよく見る形の忖度された力が、しかしけれども近年あまり見ないレベルの強さでPSGに襲い掛かったのは間違いないところでしょう。
あんなんでいいのか、と思いつつ、えーい、こうなったらもう1点とったれや、と当時の自分は興奮しておりましたが。


その中で、勝負を分けたのはネイマールの執念でしょう。
敗色濃厚というか、カバーニアウェーゴールでオワタなところから、無為に時間が過ぎてしまった90分手前。
距離的には近かったとはいえ、角度的には難しい位置から、美しい弾道で決め切ったFKは、彼の中でもベストゴールに近いものでは。

余談だが、どう見てもそういうタイプのプレイヤーに憧れるスタイルではないくせに、うちの長男、ネイマール好きなのだが、それはこのゴールがきっかけだったらしい。


5点目のPKについては、メッシが蹴らずネイマールが蹴るという。
こういったら失礼だが、ああ、メッシ、諦めているな、と思った。ほぼ負けの試合状況で、仮にここ決めても逆転できる可能性は、非常に低い。むしろ外した時のリスクが。自己保身に走ったかな、と、それこそ当時見ていた時に思ったぐらい。
仮に、勢いの持っているネイマールに任したほうがいい(メッシ自身も試合中に1本PK蹴っているし)と大局観的な判断があったのだとしても、それはつまり主役の座をネイマールに明け渡すということを飲んだわけでしょ。それはそれで、一種の諦観が彼にあったはず。


結果はネイマールが決め切って、ラストプレイ、彼からのアシストで大逆転となるわけだが、うん、絶体神から次代のスターに禅譲が行われた瞬間だったのかな、と。
それだけのインパクトをネイマールは残したし、カンプノウバルセロニスタも認めたところがあったんじゃないかな。

それが、まさか、翌シーズンに移籍するとは。


この移籍には思い出があって、ネイマールが好きになってしまった長男に対して、シーズンインの前にフライングしてネイマールバルサユニを買ってあげたところ、1週間後に移籍が発表されるという(爆)。

まぁ、今でも喜んで着てますけどね。

でも、判る人が見ると、あれ、このユニフォームの時ってネイマール在籍してたっけ、とばれる(笑)


なので、試合内容というよりは、後日談も含めて印象に残っている試合です。

EURO2000 イングランドvsポルトガル

世界サッカー冬眠中ということで、昔の試合が放映されてます。
そのうちの1つ。


当時、僕は海外サッカーを見始めてた頃で、最初のメジャー大会。
WOWOWには加入していなかったので、大学のネット環境で結果を漁って、一喜一憂していたのを覚えています。


その大会の中でも、素晴らしい試合の1つ。


2点イングランドが先制しつつ、ポルトガルが逆転するという熱い試合だったのはもちろんのこと、ベッカムフィーゴという、世界No.1の右サイドアタッカーは誰だ、を決定する直接対決でもあったのです。


とはいえ、改めて試合を見て見ると、フィーゴがとにかく中に入り込んで、ルイ・コスタとのパス交換でゲームコントロールするというシーンが多いこと。
これは、ポルトガルというポゼッションを前面に押し出した、当時としては珍しいスタイルを体現するために必要なことだったとはいえ、この後マドリーに移籍して、ウィンガーという枠に収まらない活躍を見せる下地を、もうすでに兼ね備えていたということでしょう。


決して強くはないヌーノ・ゴメスが、寄ってくることによるポストプレイで中盤を助けるというコンセプトも称賛に値するところ。僕はこんな体格だし、足も速くないので、自分を生かせそうな感じで好感が持てます。
ヌーノ・ゴメス、半分ぐらい潰されてたけど(笑)
そして、寄ることに夢中になってしまい、せっかくサイド突破しても最前線に誰もいないというシーンが多いのも、これまた好感が持てます(爆笑)


それに、なによりルイ・コスタ
背筋がぴっとしていて、かっこいいなぁ。
前に当てるパスが秀逸すぎるし、ここぞというタイミングでの持ち出し、いわゆる運ぶドリブルが、めちゃくちゃ効いている。
一緒に見ていた長男に、「これだよ! お前にやってほしいのは、これなんだよ!」と力説してしまいました。
ボールの持ち方からして、決して早いドリブルができるわけではないんだけど、周りが見えているからこそのコース取りや、いつでも蹴れる・パスを出せる体勢にあからこそ、運ぶドリブルができるんだよなぁー。


ファンタジスタ」という言葉が流行って、メディアでは誰彼にもつけるなんて時期ありましたが、個人的にはその称号つけていいのは、ルイ・コスタロベルト・バッジョ中村俊輔だけだと思っています。



そんなポルトガルのポゼッションが素敵すぎた試合でしたが、はっきり言って今のサッカーと比べると、守備がお粗末すぎるってのは差し引いて考えなきゃいけないんだろうなぁ。
プレスの弱さがまず第一で、リトリート時のブロックもお粗末。
具体的には真ん中割られるクサビのボールを入れられすぎでしょ、イングランド
現代だったら、絶対に真ん中は閉めるからね。


「昔は今と違って」なんて謳い文句は常套手段ではあるし、20年前と言われれば確かに遠い過去なんだろうけれど、当時を知る僕としたら、いつの間にこんなに変わっちまったのかなぁ、としみじみする思いです。

運動広場での個人レッスン

ダメですね。
スポ少の活動もなくて、フットサルもないと、どうもブログも更新する気力もなく。
今後は頑張って書いていきます。


緊急事態宣言以後、スクールもなくなったので、息子2人も自主練しかなくなってしまいました。

今日から僕も、GWの長期連休。
雨の日以外は、(僕の運動不足解消も兼ねて)近所の公園、というか運動広場で個人レッスン開催です。

そこの運動広場、使用していいのが17時までですが、5月~9月は18時半まで使えるように。
会社から時差出勤命じられてて、朝7時前から業務始まるので、帰ってくるのが17時前。
スクールもないので、これからは平日も同じく個人レッスンしてやらねば。
まぁ、なかなか都合よく、早い時間に帰ってこれないことも多いですけどね。
残業禁止!!と言われつつ、とはいえ、仕事終わるわけもなく、サービス残業することも多いので。


こういう状態になって切に思うのは、兄弟がいて良かったな、と思うこと
兄:新4年生
弟:新2年生

1人だけだと練習メニューも相当限られてしまうし、年齢差がありすぎると、それはそれでレベル差が違ってやりにくいし。
弟ががんがんドリブルするタイプで、お兄ちゃんがバランサータイプなので、1対1やってもそれなりに様になるし、パス連的なことについていえば、お兄ちゃんが弟をリードしてくれて。
ホント、不幸中の幸い。


練習内容としては、
1vs1メインのボールの取り合い
パスを含めた止める・蹴るのレベルアップ
これらのローテーションしています。


どこまでいっても1vs1の強さってのは必要だし、パスについては予習的な意味合いも込めて。
スポ少再開後を見据えて、練習メニューの試しも多分にそこに含まれています。


あとは、足技をやるようになりましたね。
僕は全くそういうのが得意ではないので、これまで手を出してこなかったのですが、そういうことも覚えるのに良い期間かなともおもったので、youtubeで動画を漁りつつ。

細かいのも覚えてほしいなぁ、という思いもあってでしたが、意外とやってみると、僕も技を習得出来たりと嬉しい副効果が。

お兄ちゃんと僕は、遂にエラシコ覚えたりしてみて(笑)


40手前になっても、出来ることってあるんですね。