運動音痴のサッカー好きが大人になったら

かろうじて小学校はサッカー部。その後は文化部だった運動音痴が、それでもオタク的なサッカー好きに成長して、フットサル、息子の所属するスポーツ少年団でパパさんコーチをこなす奮闘記

リフティングを上達させるには4 伸びるときは一気に伸びる

数回前の記事で、長男400回目前と書きましたが、そこから1週間足らずで、なんと700回越え。

 

急成長した長男の軌跡、最終回です。

あ、更に再成長したら延長戦あるかも、ですが(笑)

 

↓前回記事

barbarca.hatenablog.com

 

・前のやり方に戻させて

元のスタイルに戻したが、なかなか過去の最高記録に届かない長男。

実は完全に過去に戻したわけではなく、1つだけ注文をつけていた。

 

それはスネで蹴るなということ。

 

前回で書いた通り、どうやってんのか、全く判んないけれど、長男は自分の身体にボールが近くなると、スネでボールを上げたりする。

すね当ての有る無しに関わらず。

 

いや、待て。

流石にスネはおかしいやろ。

そんなとこサッカーで使うシチュエーションあるか?

 

なので、スネだけは使うな、という指示の元、得意な形に戻させていました。

 

けど、周りが何と思おうとも、彼には窮屈な形だったみたい。

どうしても記録が伸びない中、えーい、四の五の言ってられるか、とスネも解禁。

 

そうしたら、過去の最高記録に近いところまではいく。

いや、やっぱりスネはおかしいだろうという心のツッコミはしつつ、もうそのスタンスで貫かせることに。

 

・やっと出た新記録

目標は500回。

2年から3年に変わる春休みで、まずは200回。

その後どうかな、6月いっぱいまでに500回いければ、と実際、長男にも風呂場で40分かけて熱意を伝えたり。

 

全然回り道だったけれど、所謂ちょんちょんリフティングを練習させた効果はあり、ミスった時もそれなりにリカバリーできるようになっていた。

ただ、その場合、下から無理矢理上げることをしていて、どうしても普段のリフティングよりボールは上がってしまい、まぁ、そんなボール蹴ったら足への衝撃は強いわな。それに負けないように?というつもりなのか、長男は普段以上に強く蹴ろうと試みていて、失敗するというのを繰り返していた。

 

そこで、アドバイス

そんな強く蹴らなくていいよ。

お前はインステップで芯に捉えることできてるんだから、軽く当ててみ。

それだけで、キレイにボール上がってくれるよ。

 

このアドバイスはかなり功を奏したみたいです。

始めて長男が100回超えた時、僕も見ていたのだけれど、途中4回、大きく蹴飛ばした時ありました。

それまでだったらそれで終わりだったんだろうけれど、その度、乗り越えて。

 

ようやくの新記録。

これが春休み前の出来事。

 

新記録出て、どうも長男もやる気になったみたい。

春休み中、午前、午後で30分ずつリフティングしろという指示をやはり回数が増えるのは楽しかったのか、律儀に守る長男。

 

2日に1回ぐらいのペースで新記録が生まれていく。ただ、5回とか10回とか。

あー、もう、じれったい。100回超えたのだから、一気にどかっと上がってもいいだろうに。

 

けど、まぁ、春休み最後の土日までには170回をクリアするようになりました。

 

・ラストスパートが半端ない

目標500回に対して、ここからのスパートが物凄いことに。

 

まず、土曜日。

前に書いた次男坊の卒園大会。

barbarca.hatenablog.com

 

長男、グラウンドに着くなりリフティングをしだす。

程なく、次男の試合が始まる前に200回超える。

その時点ですげぇと褒め称えていたのだけれど、長男のやる気は更に加速。

 

リフティングし続け、いや、次男坊の試合始まるから来いや、と誘った時も、「いや、僕、リフティング続けたい」。

うっせー、とりあえずお兄ちゃんなんだから試合は見ろや、と引き込んで、それなりにあーだ、こーだと言っていたから本人的には楽しんでいたのだろうけど、試合終了後から表彰式の最中も延々と遠くでリフティングを続ける始末。

 

俺「おーい、いい加減、帰るぞ。何回できたんだ」

長男「300回」

 

なぬっ? 100回も増えとるやん。

……っていうか、待て。俺、抜かれとるやん。

 

あー、まぁ、ねー。

そりゃ、サッカーの腕前、いつかは抜かれると思ってたけど。シュートの強さとか、ドリブルの華麗さとか、ディフェンスしててもガチで止められなくなるんだろうな、とか。

もっともっと先だと思ってた。小学校の間は勝ってられると思ってたけど。

 

定量的な値で上にいかれました。

 

で、その勢いは止まらず、翌日曜の午後には350回越え。

 

目標500がいよいよ見えてきたところで、しかし、1週間の小休止。

そこそこ上に上げるリフティングスタイルのため、狭い庭では途中で障害物に当たってしまうらしい。

あと、次男がいると集中できないとのこと。

 

・目標の500回超え

そして、週末日曜日。

通常練習終わった後、言われる前からリフティングを始めた長男。

片付けしながら横目で見ていると、近くをダッシュしていた6年生が通るたびにポロポロ零して、記録が伸びていないよう。

 

片付けも終わり、傍で見出す。

もう6年生は試合の準備に入って、もうこっちには来ないようだけど、同じく残ってる子が脇にいたので、いつ邪魔になってしまうか判らず。

次落としたタイミングで、違う場所に連れ出そうかと画策はしていたのだけれど、これがなかなか落ちない。

 

途中、数を数えてたら100を越え、他の子に話しかけられてそっちに対応して、振り返って見るとまだ落としてないから数えてたら50越え、なんてやっていたら、周りの子も僕の元に集まりだし、ひそひそ話をしだす。

 

あれ、ずーっと落としてないよね。

新記録、いったんじゃない??

 

多分いったよね。

400は越えてるはず。

あとは僕が来る前にどれだけ続けてたか、だけど……

 

で、程なく終了。

顔を真っ赤にして、肩で息をしている長男に駆け寄り、数を訊ねる。

 

長男「うーんと、720回

 

な、なんだってー。

おおー、と歓声が上がる中、父ちゃん、笑顔で抱擁。

 

500回までの道のり。

最後は一気に倍増やしました。

 

6月までになんとか、と願いつつも、むしろ本当に500もいくのか、と恐れてたぐらいなのに、信じられないくらいの急成長でした。

 

でも、これは息子が凄いのではなく、どの子供でもそれだけのポテンシャルを持っているということなんだろうと思う。

 

  • 上手い子の真似をする
  • 自発的にやりだしたら楽しんでいる証拠だから、好きなだけやらせてあげる
  • 余計な手は入れない。

 

息子に関しては、まとめとして上記のことが言えるのだろうけど、これは他の子にも言えるはず。

 

リフティングの数を増やしてほしいと願っているコーチ、保護者の方々。ぜひ参考にしてください。