リフティングを上達させるには6 バウンドキャッチの効能
前回に引き続いてバウンドキャッチの方がいい理由。
詰まるところリフティングって、自分が次に蹴れる位置に上げて、それを繰り返す、という行為につきる。
バウンドリフティングでもいいんだけど、前回述べたように、遠くに行ってもカバー出来てしまう、軽く触るだけでも次のバウンドで再度やり直せば数が増えてしまうのが、弱点だと思う。
僕が、子供達に、特にまだまだリフティングが上手じゃない子たちに口酸っぱく言っているのは、1回目の重要性。
1回目を目の前でキレイに上げれたら、もう一回蹴れるよね?
それ続けていたら、何回も出来るようになるんじゃないの。
だから、1回目を真上に上げるということは重要。
それが出来たら、簡単にキャッチできるよね、という意味で、バウンドキャッチの方が上達速度は早いのでは、と思っている。
ただし、注意しなきゃいけないのは、子供達が間違ったバウンドキャッチのやり方をしてしまうこと。
具体的には
- ボールを蹴った瞬間に取ろうと、手を差し出しながらリフティングしてしまう。
- ボールを自分の胸や腹に当ててキャッチしてしまう。
こういう子は一杯います。
でも、叱っちゃダメ。
彼らは彼らなりに上手くやる方法を考えているのだから。
ただ上に書いた通り、大事なことは次も蹴れるように自分の目の前で真上に上げること。
蹴ってすぐ捕ってしまっては当然ダメだし、自分の体に当ててしまっては次が続かない。
そこをちゃんと理解させてあげる。
なかなか言う事、聞いてくれない子供達だけど(笑)、わりとここのリフティングの部分は理解してくれる。
ホントは気付きで子供達から自覚してくれると嬉しいんだけど、多分これは難しいのと、その間、無為に練習してしまっても勿体ないので、ここはもうハッキリと伝えてしまってもいい。特に、上手くできていない子供達には。
理想論否定する気は全くないけれど、うまく行かない練習続けて嫌になるぐらいなら、そそくさと手を差し伸べたほうがいい。
話が少し飛んでしまうけれど、自分もそうサッカー経験あるわけじゃないし、リフティングのやり方なんて人それぞれで僕が変なクセつけてしまってもいけないし、他のコーチと違うこと言いだしても良くないし、と最初の頃はいわゆる指導は一切してませんでした。
声をかけて、大袈裟に褒め称えたりするだけ。
もちろんそれも大事な事だけれど、やっぱりそれだけじゃダメだなぁ、っと。
手垢がついてしまう悪さよりも、何もしないことのマイナスの方が大きいと思う今日この頃。
サッカー選手になるような子には気付きを与えてあげることの方が大事なんだろうけれど、大丈夫。そんな子はそうそういないし、そんな子はたぶん僕の言うことを無視する(笑)
それぐらいの気持ちで肩肘張らずにやっています。