運動音痴のサッカー好きが大人になったら

かろうじて小学校はサッカー部。その後は文化部だった運動音痴が、それでもオタク的なサッカー好きに成長して、フットサル、息子の所属するスポーツ少年団でパパさんコーチをこなす奮闘記

CL決勝 リバプールvsトッテナム


【CL決勝】リヴァプール最高をありがとう! が14年ぶりC/L制覇! !! 02/06/2019

 

ELではアーセナルを、CLではスパーズを応援していたのだけれど。

 

ことCLになると、世界最高峰の大会だけあって実力だけでなく、運もさることながら、チームとしての歴史も備わってないと勝てないんだなぁとしみじみ感じる。

 

バレンシアアーセナルアトレティコも、そしてスパーズも届かず。

チェルシーだって1度は跳ね返されて。

唯一ポルトだけかな。でも、あれだって相手がモナコだったからとも言える。

 

今回も、もうなんだか始まる前のスタジアムの雰囲気からして、リバプールサポーターは決勝慣れしてるのに対して、スパーズサポーターは、え? 国外のスタジアムって、どんな形で応援してればいいの、って感じで。

 

話は変わるけど、日本代表がワールドカップ予選を初めて突破したフランスから連続出場を続けているわけだけど、あれの最たる理由はそれまでの出場枠2ヶ国からほぼ倍増しているからというのが厳然たる事実にせよ、それでも1度乗り越えたという歴史の後押しは、これまた厳然たる事実として存在している。

 

バルサがここ20年間、CLの決勝で負けてないというのは、名門だから、という、聞きようによっては何の理由にもならなさそうな事柄が、それでも効力を発揮しているんだと思う。

まー、その場合、ユベントスはなんなんだというツッコミが発生するわけだが(笑)

 

 

特に今回、どちらがいいパフォーマンスをしたか、と言われれば、やっぱしスパーズだったわけで。

 

先制点をとったことで、その気はなかったんだろうけれど、結果的にプレスの勢いが弱まったリバプール

ボールは支配されても、むしろカウンターのスペースが出きたという意味で好都合だったのだけど、前線3トップが揃って不発。マネは、先制のPKシーンみたく何回かロングボールを受けれたけれど、サラーは完全にヴェルトンゲンに封じ込まれ。

けれんみのないサッカーは、ついぞ現れずという印象。

 

そんなチームを救ったのは、今シーズン1試合当たり0.7点しかとられていない鉄壁の守備陣。

MOMはアリソンかな。ゴールセーブ8つ。どれも質の高いものばかりで。正面付近のシュートは全てキャッチしたし、はじく場合でも前にはこぼさずコーナーに逃げるという。

ハイライトは、エリクセンのFK。あれ、止められたらどうしようもないじゃん。

もちろんファン・ダイクもマティプも良かった。

 

引かれた相手を崩すのはあまり得意でないスパーズも、けれど特に後半は得点の匂いを感じさせることに。エリクセンもそこそこコンディション良かったし、ソン・フンミンの仕掛けもアクセントになっていたし、両サイドバックもよく上がっていた。

崩しきるには、デル・アリの即興性がもっと必要だったかなぁ。まぁ、出てはいたんだけど、アヤックス戦みたいにうまく合わなかったところがあった。

惜しむらくは切り札ジョレンテ。もっと早い時間に投入して、もう割り切ってロングボールを後ろから届けても良かったんじゃ。そこそこ前線までたどり着けていたのと、ファン・ダイク相手だから、ということなんだろうけれど。

それでも、崩しきれなかった以上、偶発的なものに頼っても、特にそれでアヤックスに勝てたという実績があるだけに。

 

 

とにもかくにも、クロップ、ビックイヤー初戴冠です。

名実ともに世界最高峰の監督の仲間入りといっていいでしょ。

現時点で言うと、魅力あるサッカーを見せ、さらに実績もあるという観点からペップと双璧に。

勝てるのはジダンくらい? サッカーの質はあれで、獲得タイトルがすごいだけだけど。

 

クロップの情熱あるサッカーと、リバプールサポーターの熱気。

試合終了後の雰囲気はとてもステキで。

ホント、お互いにとって、素晴らしいパートナーを見つけれたんじゃないだろうか。

 

超名門ではあるけれど、国内リーグではユナイテッドの後塵を拝し、けれどカップ戦では強さを見せつつ、低空飛行の時期もあり、とどうしてもメガクラブになれず。でも、そんな古き良きの匂いがするクラブと、これまたどうもメガクラブで横綱相撲する姿がどうしても想像できないクロップは、ベストマッチング。

選手を取られる側に立つチームだろうから、今後も挑戦し続けることになるだろうけれど、多分、クロップはそっちの方がモチベーション上がるんだろうね。

 

来シーズンは、悲願のプレミア制覇を。

大仕事をやってのけた後も、まだまだやり残したことのあるチームがどのように進化していくのか楽しみです。