運動音痴のサッカー好きが大人になったら

かろうじて小学校はサッカー部。その後は文化部だった運動音痴が、それでもオタク的なサッカー好きに成長して、フットサル、息子の所属するスポーツ少年団でパパさんコーチをこなす奮闘記

試合に向けて特別に練習したこと

というわけで、無事に試合を終えられたのだけれど、そこに向けて特別に練習してきたことを紹介。

これまで何度も書いてきていると思うけれど、まだまだ低学年なので勝敗に拘っているわけではなく、いわゆる「勝つために」という目的ではしなかったが、子供たちに「試合」という特別なイベント感を感じてほしかったし、いきなり普段と違うことをさせられ、これまで練習してきた力を発揮させてあげられないのはかわいそうだと思ったから特別メニューを。

試合形式に慣れさせるため、ゲームには長い時間を使った。
試合となれば当然、8vs8、ボールは1つでキーパーもつく。スローインだって投げる。
一方、普段の練習時のゲームは、全員参加で、一杯触らせるためボールも増やし、キーパーは無し。以前、紹介したようにスローイン無しでドリブルスタートにすることも多い。

まぁ、僕としては普段のゲールスタイルのほうが子供たちの成長には繋がると信じているけれど、とはいえ試合形式に戸惑ってしまうのはあれなので、試合前の3週間ほどはガチなスタイルでゲームをこなさせました。
都合のいいことに24人参加という日が多く。


その中で、キーパーについても時間を割いて説明。
長男たちが2年生のころ、練習試合で、キーパーで相手ボールをキャッチしたはいいけれど、ゴールキックのように蹴らなきゃと思ったんだろうね、下にボールをセットしたところ、相手にかっさらわれた子がいて。たまたま僕が審判していたけれど、ファウルではないから流すしかなく(笑)

それはそれで良い経験かなとも思うけれど、確かに知らない子は知らないだろうし。それで恥ずかしい思いさせるのも本意ではない。

ペナルティエリアを書いて、子供たちに問いかけをしながら、ひとしきりルールを説明。
試合当日に気づいたけれど、バックパスの処理の仕方については言うの忘れてた(汗)。まぁ、判断難しいから逆に戸惑わせるだけだったかもしれんが。

ここで僕が心がけたことは、「こうしなきゃいけない」という指導にはならないように、ということ。
さすがに、エリアの外は足しか使っちゃ「いけない」という話はせざるを得なかったけれど。

例えば、自分のチームが攻め込んでいるときのポジション。

「どこにいるのがいいと思う?」と問いかけたら、色んな声が返ってきて。
セオリーは前に出る、のが正解なんだろうけれど、でも、ゴールにへばりつくという答えを返した子もいて。
でも、それだって「正解」と答えてあげた。だって、その子が頑張って導き出した答えなんだから、その子にとっては正解だから。
大事なのは自分で考えるということ。
だから、「どこで守っても正解だよ。だけど、どこで守るかは自分で考えて決めよう」と声をかけた。
やっぱしサッカーは判断のスポーツだから。自分たちで考えてほしいし。
考えた上での間違いだったら、直してあげられる。

えーと、偉そうなこと書きましたが、いざ試合になると、キーパー、もっと前に出ていいよ、と声をかけたくなる衝動にかられました(笑)。
さすがに、次男坊がキーパーの時だけは「もっと前でろ」と声かけてしまった。

同じく判断がいるのって、ゴールキックの時かな。
キック力あるわけじゃないから、すぐ拾われてループっていうのが低学年サッカーあるあるだけれど、そこもあえてポジショニングの指導はしなかった。
同じく考えてほしいから。
低学年についてはゴールキックからの逃げ方、リスク管理を(頭ごなしに)指導すれば、抜群に勝率上がる気もするけれど、それで勝つのも本望じゃないし。
何処に蹴っちゃうと危ないとか、遠くに飛ばすためにキックの練習しなきゃとか、そういうのは実戦、通じて学んでいってくれればいい。
さっきのボールキャッチしてから下置いちゃうのは「知ってるか」「知らないか」レベルのことは前もって準備するけど。

普段キックの練習はあまりしていないので、そこも練習に組み込みました。
ボールを下に置いて、対面の相手の足元に確実に蹴る。狙いながらも、強く蹴る。
何処に飛んでも構わないから、とにかく思い切り蹴る。
ボールを手に取って、いわゆるパントキックで、これまたとにかく思い切り蹴る。

普段にない練習だったので、みんな、喜んでいました。

その成果は試合本番にも現れて。

キーパーキャッチから、ディフェンス裏へのロングキックも通って、あわやゴールというシーンもあったし(そのボールを受けた子が、上手い子ではないんだけど、最近頑張っている子だから決めさせて上げたかった)。
ゴールキックで、スペースに走り出した子にぴたっと合わせた女の子もいたし。

あと、次男坊。
フィールドではイマイチだったけれど、キーパーキャッチからのキックでは上手さを見せ。
1つは、相手の裏に通すために、きちんとボールを掬い上げてロングキックを通したかと思ったら、今度はサイドの空いている味方に低くて速いボールを通して。
あー、サイドの味方見てるな、気づいてるなぁ、でも、さっきみたいに浮かせる蹴り方だと取りにくいだろうなぁ、と思っていたら、横からボールを引っぱたくようなキックを見せ。

あんなこと教えてないんだけどな。
なんとなくで出来ちゃうのか、あいつ。


試合も終わって普段メニューに戻るけれど、この経験生かして、また試合前には特別メニューを組みたいと思います。
今度はもっと子供たちに考えてもらえるようなメニューにしたいな。