バルベルデ電撃解任
率直に言って、やりすぎ。
彼のポリシーは決してバルセロナのフィロソフィーとはあってはいなかったし、僕も何度か書いてるように、監督としての絶対的なクオリティーはビッグクラブを率いるに相応しいとは思っていないけれど、首位ターン中のシーズン半ばでの交代は有り得ないレベルといっていいでしょう。
特に最近は成績が優れていたこともあって、毎年恒例のように各国で行われるワケの判らん監督解任劇とは無縁のクラブだったというのに。正直、クラブの格を下げかねないほどの事件かと。
2シーズン続けてラ・リーガ制覇、大逆転負けの悪癖を残したとはいえ、昨シーズン終盤に向けてのマネージメントは見事で、結果としては残してる。
内容の質に不満で、采配能力にも不安が、というなら、昨シーズン後に解任させるべきこと。
この解任でクラブスタッフがどう変わったのか知らないけれど、フロントの失敗というべき事象で、監督にだけ責任を負わすのは、やっぱりおかしいんじゃないの、と思う。
セティエンを監督に選んだのは英断ではあると感じる。
ポゼッション志向というバルサのフィロソフィーには合う監督。
ただ、方向性が前監督とは異なる方向に向かうのだからこそ、シーズン前からしっかり準備させたほうがいいのでは。
そういうのも含めてフロントの失態。
無駄にポゼッション志向の監督がバルサを率い、不必要にボールを回しまくって見ていてすんげぇ楽しいんだけど、結局のところ、監督経験値が足りず大舞台でやらかす、っていうのが想像できて、楽しみではある。