運動音痴のサッカー好きが大人になったら

かろうじて小学校はサッカー部。その後は文化部だった運動音痴が、それでもオタク的なサッカー好きに成長して、フットサル、息子の所属するスポーツ少年団でパパさんコーチをこなす奮闘記

ユーロ2020 1年延期へ

そそくさとそういう報道が出ましたね。


国内リーグ、ヨーロッパリーグの延期分を消化しなきゃいけない、この中断期間中のコンディション作りの難しさとその過密日程をこなさなきゃいけない選手の調子も幾許か、そもそもヨーロッパ域内、その頃に正常化しているか、という懸念が広がる中、素早い決断かと。


ヨーロッパ全土の分散開催のため、国の威信を気にかけることもなかったという点は差し引かなきゃいけないにせよ、オリンピックでああだこうだと言っている我が国との違いに愕然としますな。


この1年延期の恩恵を最も受けるのがイングランドですかね。
ハリー・ケインのケガがぎりぎりに間に合うかというレベルだったので。


先のW杯でベスト4、育成年代の大会で結果を残していることもあり、評価が高まっているイングランド

個人的にはそうか?と思っていますが(笑)


ハリー・ケインという大エースを擁し、スターリングの唯一弱点であった得点感覚が覚醒され、ラッシュフォード、エイブラハム、サンチョ、ハドソン・オドイとバックアップもそろっている前線。
トリッピア、チルウェル、カイル・ウォーカーなどのサイドバックも強みだし、
ハリー・マグワイアを筆頭に、フィジカルという点では悪くないセンターバックは良いにしても、

中盤については、他の列強国と比べると2レベルぐらい落ちるかなぁ。ハリー・ウィンクスとかマディソンとか好きですけどね。
スペインやドイツみたいにチーム戦略の中核を担う役割を持っているわけではないし、フランスのような力強さと運動量を持っているわけでもない。
ジェラードやランパードのようなボックス・トゥ・ボックスがイングランドアイデンティティーなのかな、とも思うけれど、それにふさわしい選手はおらず。

ましてGKはあからさまな弱点という。


ただ、雑誌などで比較されるのは2006年、自国開催だったドイツ。

タレントといえば、ポドルスキーシュバインシュタイガーぐらい? (僕は大好きだったが)あくまで脇役タイプのベルント・シュナイダーが、チームを引っ張らなきゃいけない状態で。
ラームも開幕ゴールを挙げたが、まだまだ駆け出しといった状態で、結局、レーマンとカーンの守護神争いが最も注目を浴びていたぐらい。


それでも、とにもかくにも、3位に入り。
それも自国開催のアドバンテージがあって、というのが本当のところなんだろうけれど、一応の結果を出したことと、それまでのフィジカルに頼って時代遅れになりつつあったところに育成年代から見直しをかけて。

2年後のユーロでは(まだまだタレント不足ではあったけれど)決勝まで進み、2010W杯ではヤングドイツとして準決勝まで進み、2014W杯では優勝することに。


確かに当時のドイツの流れと似てなくもない。


このドイツの躍進は、方向性はこうなんだ、という国一丸となっての意思統一と、それを体現したレーブ監督の力によるものなのかと感じていて、果たして今のイングランドにその流れがあるかというと、疑問なところはあるのだけれど。

うーん、屈強なディフェンスと躍動する前線がいるのだから、キック&ラッシュに回顧するのがいいのかな??
それにゲーゲンプレスを組み合わせれば、あるいは。