運動音痴のサッカー好きが大人になったら

かろうじて小学校はサッカー部。その後は文化部だった運動音痴が、それでもオタク的なサッカー好きに成長して、フットサル、息子の所属するスポーツ少年団でパパさんコーチをこなす奮闘記

次こそは誰かに投票しようと思った

たまには、政治の話。


僕は二十歳になって以後、投票に行ったこともあったけれど、いわゆる白紙票しか出してこなかった。

だって、選びようがないんだもん。
候補者の色んな姿勢・方針はあるんだろうけれど、その全てが一致するわけではないし、だったらその中でも一番自分の考えに近しい人を選ぶべきだという意見もよく判るが、そもそも候補者の考えを聞く場が幾らありますよという思いもある。
集会や演説場に出向いて話を聞くのが国民の務めだ、と言われれば、そこまではしていません、と正直に答えるけれど。


学生時代の嫌な思い出があって、県議会選挙だか市議会選挙だか忘れたが、改札を通って帰ってきたところに候補者が待ち構えていて、「〇〇です。よろしくお願いします」と握手をしようとしてきたのだ。
名前名乗って、握手すれば、親近感を感じてくれて投票してくれるとでも思っている?
せめて何か一言、政治方針でも喋ってくれれば、まだしも。

そんなこちらを馬鹿にしたような、その姿勢を醜悪としか感じられず、思いきり睨みつけて、断固拒否してやった。


かたや社会人になってからは、選挙のたびに労働組合から、この候補者を応援しましょう、などという通達が回ってきて。
応援者を増やしたいからと、半強制的に名前や個人情報を書かされ、大丈夫、特に何もないからと言っていた癖に、その選挙事務所からは我が家に電話かかってくるという。
組織票ってやつですな。

アホらし。
そんなことに力をかけて、当選してるやつがいるなんて。

まぁ、そりゃそうか。街中で声枯らして浮動票引っ張ってくるより、業界団体に訴えて、サラリーマンの首根っこ押さえて投票させたほうが効率的だもんね。


こんな国民のIQが低いと思っているようなやり方を見せつけられ、投票に行きたいと思いますか?


とはいえ、最近の若い者は投票にも行かず、などと言われるのも癪に障るので、白紙票だけ出しに行っていたのですが、白紙票増やすよりも投票率下げたほうがまだ自分の思いを訴えられる(だって、白紙票が幾つだったかよりも、投票率のほうが報道してくれるので)のでは、という思いで、最近はぶっちゃけ投票には行っていない。


けど、次回あった時は行こうと思う。


誰が選ばれたところで、結局は一緒か、という思いは消えていないけれど、少なくとも一強の弊害が目に見えてきているので。


前にも書いたけれど、一斉休校については支持しております。

唐突すぎるとか根回しないとか、批判はあるのだろうけれど、正直、この1日1日状況が変わる状態で、そんな根回しなんかしてる場合ではないし、あの当時、親御さんの中でも見解の不一致が見られつつあり、けど誰もが得も知れぬ不安を感じていた中、「こうなんだ」という筋道をつけたのは決して悪いことではなかった。

共働きはどうするんだ、という怒りの声も理解できるが、はっきり言って誰に対しても100点満点にはならない。取捨選択するのも政治の役割でしょう。(コーチが選ぶ練習メニューだって、全員に対して100%の効果をもたらすとは思っていない。難しいことをすればついてこれない子も出てくるし、簡単なメニューでは物足りない子だっているだろう。その中でも、言ったメニューがチーム全体にプラスになるか考えながらやっている)
感染リスクの低い子供を規制したところで、大人が満員電車に乗って出勤するんじゃ意味ないじゃん、というのも判る。(本当はそういったメッセージを出すべきだったが)大人を守るために出勤停止を要請したいところだが、そこは行政でコントロールできない範囲だから、せめて子供同士の感染を抑えて、そこからの家庭感染を防止したんじゃ。その思いを汲んで、企業内で共働き家庭に対して配慮してやれよ、ぐらいは言ってやってもよかった。


その後はまるでダメ。

オリンピックに配慮して、見かけの感染者数を増やしたくないからと検査体制を充実させようとしないし、オリンピック延期が決まってからようやく何のかんのと騒ぎだす都知事もいかがなものだし、自粛している中で花見や旅行に行くファーストレディーを制御できない夫は情けないし、マスク2枚って、もう突っ込む気も失せるぐらいの愚策で(そんな無駄な郵送費かけるぐらいなら、そのマスク、全て病院に渡してあげろよ)。


色々と対外的な話もあるので、本音をさらけ出せないのも判る。

けど、もうちっと伝わるような雰囲気づくりしてみてはどうよ。


医療崩壊避けるために検査数絞ってます、これが日本モデルです、ぐらい言ってみては?
それぐらい、みんな、判ってるよ。
それを「検査数を増やすようにします」なんて”嘘”つくから、どんどん信用失っていくんだよ。

そんなんでみんな、騙せると思ってる? 国民のIQが低いと思ってる?


謝罪しては責任を負ってしまう、という気持ちもわかる。

37.5℃以上、4日間続かないと検査受けれませんというのを撤回したと思ったら、あれは誤解です? こっちの受け取り方が間違っている?

政府の責任はありません?

そんな詭弁で切り抜けられると思っている?

実際のところ、この話が一番ムカついている。これがなかったら、こんなこと、ブログに書こうとは思わなかった。それぐらいムカついている。
僕自身は幸いそういう境遇にならなかったが、発熱して、もしかして感染してる?と不安になりながらも、頑張ってその指針を守った人が馬鹿だと言うのか。検査しろよ、と文句を浴びせられながら、頑なに指針を守った保健所の人が馬鹿だと言うのか。
この指針があったからこそ、医療崩壊に至らなかったという功績もあると思う。そのために、悲しい思いをしながら守り続けた保健所の人は尊敬に値すると思う。
もしかすると、それで命を落とした人がいるかもしれないけれど、それでもやり切ったことでより多くの命を救えていたのかもしれない。
今となってはどっちが良かったのか判らないし、仮にそうだったとしても、それで命を落としてしまった人が浮かばれないのも判るけれど。

でも、国民がそれをやり切って、少なくともアウトブレイクしていないという結果は今ここにある。

それをなんたる言い草。体裁を守りたいのは判るが、他人を盾にするな。


もうね、あまりにもアホらし過ぎる言い訳を連発するのは、それで何とかなってしまっていた(そういうふうに安倍政権を選んでしまっていた)僕らの責任だと思うしかない。
「忖度」だとか流行語作って、きゃっきゃっ言ってる場合じゃなかったよね。
あの時点で断罪しなかった、そのツケが今、回ってきている。


次こそはしっかりやろう。