チャンピオンズリーグ アタランタ/アトレティコ・マドリーの敗戦
セリエA最多得点という結果が物語る通り、魅惑的な攻撃かつ見ていて楽しいサッカーを披露していたアタランタ。
ユベントス戦が、各国リーグ合わせても再開後のベストバウトだと思っていて、こりゃ、チャンピオンズリーグもワンチャンあるぞ、と期待していたものだったのですが。
超残念。
最終盤のパリ・サンジェルマンの猛攻、ケガ持ちながらも圧倒的な存在感見せたムパッペ(同じく、負傷明けのディバラが最後までもたなかったのと比較して)、なんだかんだ言ってバロンドールクラスの実力を有していたネイマールなど、もちろん相手側の要素はあったにせよ、何より痛かったのはアレハンドロ・ゴメスの負傷交代。
背番号10の大黒柱、前にも後ろにも縦横無尽に顔を出すチームの屋台骨。
彼がいなくなって、実質あのまま逃げ切るしか策がなくなってしまったのが、アタランタとしては悔やまれるところ。
厳しい見方をしてしまうと、そこの部分の層の厚さがビッククラブとの差だったということか。
とはいえ、セリエAでも3位に滑り込んで、来シーズンもチャンピオンズリーグ参戦。
ビッククラブの草刈り場とならず、是非来シーズンも現陣容の近い形で継続路線を取ってほしいところ。
一方のアトレティコ・マドリー。
ヴェルナーいないライプティヒに何やってんの、というのが正直なところ。
大エース云々もそうだけど、チャンスになりかけた時のパス精度も著しく低く、この力としては2ランクほど落ちる相手。申し訳ないけどこの程度の相手に負けてるようじゃ、全然ダメでしょ。
何のためにリバプールに勝ってきたんだ。
脱力。
終わった後は、自分自身、脱力でした。
まぁ、今シーズンのアトレティコは盤石とは言い難い守備陣だったから、さもありなんといった感じだけど。
でも、再開後は好調だったし、返す返すもこの程度の精度しか持ち合わせていないチームに負けているようでは。
ジョアン・フェリックスのPKの勢いそのままに攻め立ててしまえば、というのが反省点か。
あそこでイケイケドンドンにならない、なれないのが、シメオネのいいところであり弱点。
やはり守備のチームというところで、あそこでいったん仕切り直ししたくなってしまう。
いつぞやのマドリー戦もそうだったよなぁ。
確かチャンピオンズリーグで1stレグで大敗して、けど2ndレグで2点返して。
そのままフルスロットルで撃ち合わったら逆転できていたかもしれないのに、結局そこで態勢を整えようとしてしまって。
勤続疲労も出てきてしまっているし、まぁ、このままのシメオネ体制ではこれ以上は、と思わせてくれた試合でした。
もちろんあの戦力で、この長い期間、チャンピオンズリーグを戦い続けていることが凄いことだと判ったうえで。