運動音痴のサッカー好きが大人になったら

かろうじて小学校はサッカー部。その後は文化部だった運動音痴が、それでもオタク的なサッカー好きに成長して、フットサル、息子の所属するスポーツ少年団でパパさんコーチをこなす奮闘記

チャンピオンズリーグ 世紀の大敗

一発勝負だと得てしてこれだけの点差ついてしまうこともあるでしょうが、それにしても。


【音量注意】バイエルン8-2バルセロナ LIVE配信ハイライト | チャンピオンズリーグ2019/20 準々決勝

 

 

コウチーニョ好きなので、最後はいっそ大活躍してくれて来シーズン、バルサ復帰の道を、などと夢想してたら、2ゴール1アシストで、逆に溜飲が下がったという。どうせ負けるなら、好きな選手が結果残してくれて方が、まだやるせなさも少なくなるというもの。

 

試合に関して言うと、バイエルンの超高いディフェンスラインと前線4枚によるゲーゲンプレスがもろにハマった形に。

一時期、世界を席巻したゲーゲンプレスは、けれども近年リトリートの優位性が高まる中、見事バルサ相手にやりきったという。

前線の飽くなきプレスと、それを無駄走りにしない中盤の勇気を持った押し上げ。さらに、プジョルを彷彿とさせるアラバの超攻撃的ディフェンスラインの振る舞い。

ポゼッション思考相手の最善策を見せてくれた。

 

何より効いたなぁと思うのは、テア・シュテーゲンまでプレスをかけたこと。

いつぞやのクラシコではそこまではプレスをかけず、テア・シュテーゲンからスアレスへのロングフィードを通されていたのだけれど、そこさえも消しにきた。

彼のフィード能力は世界最高クラスなのであしらわれる恐れもあるところを、実際のところ、それを上回るプレスでミスを誘い続け。

ここが一番ショックなところですかね。テア・シュテーゲンがあれだけキックをミスるシーンが出てくるなんて。

 

バルサ側にも敗因の原因があり、1つは前線の守備意識。

メッシはほぼ動かずだし、スアレスはそこそこ追ってくれてたけど、チームとしての連動性は皆無。

メッシに関して言えば、そのデメリットを補ってあまりある能力を備えているとはいえ、このクラスの戦いでは致命傷レベルに。バイエルン前線があれだけハイプレスをかけていただけに。

 

そして、そのハイプレスをかいくぐれない脆弱な中盤。

ビダルはそういうタイプの選手ではないし、セルジ・ロベルトは残念ながらポテンシャルの限界が。ブスケツも衰えが見られ。

デ・ヨングだけだよ、渡りあえてたのは。

 

そこがバルサの一番の強みだったはずなのに。セティエンに監督変えて、改めてバルサらしさを取り戻そうとしたのに、それと逆行するようなアルトゥールの放出。ピアニッチ来ると言ってもねぇ。

数年前には放出か、と囁かれていたラキティッチが重要プレイヤーになってしまっている始末。

結果的にこの試合だけみれば、セティエンよりバルベルデのほうがまだ結果を残せたでしょう。でも、そんなことは判ったうえでの監督変更・スタイル変更を決断したはずなのに、結局のところ、フロントが足を引っ張ったという。

そんな外野の醜態含めての大敗でした。

 

 

さて、ポゼッション志向相手の最適解を見せたバイエルン

このバイエルンをペップ率いるマンチェスター・シティがどう打ち破るか、バルサと同じく飲み込まれるか。

今後のサッカー界の流れを決定しかねない試合が見られるかと思いきや、まさかのシティがこけるという結末に。


【ハイライト】CL準々決勝 2020年8月15日

全く違うタイプの相手にバイエルンがどうやり方を変えてくるか、という楽しみは出来たけど‥‥‥残念ですな。