運動音痴のサッカー好きが大人になったら

かろうじて小学校はサッカー部。その後は文化部だった運動音痴が、それでもオタク的なサッカー好きに成長して、フットサル、息子の所属するスポーツ少年団でパパさんコーチをこなす奮闘記

EURO2020始動

ワールドサッカーダイジェストだけでなく、Numberでも特集が組まれたEURO2020。

いやぁ、オリンピックがあんな状態なので、始まるという実感が全然なかったけれど、ついにやれるんだというワクワクを感じるようになってきました。

 

当初の予定通り、各国での分散開催もできそう。しかも、有観客。

日本はずっと有観客だったので、別にその光景が非日常だったわけではないけれど、やっぱ、いいもだんよね。FAカップもそうだし、チャンピオンズリーグもそう。決勝戦で見られたサポーターが爆発する姿は、いよいよ僕らが待ち望んだものが帰ってきたんだなあ、と思わせてくれる。

ワクチン様々。インド型クラスターは不安だけれど、あそこまで好き勝手やれるのは嬉しいところ。

マスク外すまで至らなくても、子供たちのサッカーが脅かされるようなことがなくなるといいね。

 

 

で、EURO2020。

圧倒的に強そうなのは、ワールドカップ王者のフランス。

3年前のワールドカップは、層は厚いんだけれど、試合を決めきりそうなSランクの選手がいないなぁ、優勝するまでは至らんだろうなぁ、と見事に予想を外しましたが(笑)、その層の厚さを保ったまま、個の能力を上げてきた感じ。

エムパぺは、もう文句なくワールドクラス。グリーズマンバルサでは調子よくはないけれど、むしろそのことで、代表時の活躍度がクローズアップされることに。ジルーとのコンビで、以前と同じように危険な存在になってきそう。

当時、世界最高CBだと思ったウンティティは消えてしまったけれど、キンベンベとラングレが台頭。リュカ・エルナンデスもいる。

流れを変えるジョーカーも、コマン、デンベレ、ルマールがいる。デンベレ(笑) ある意味、全く計算できない選手ではあるが、これだけ層が厚ければ、調子のいい者から起用するということができる。

 

うん。強そうね、圧倒的に。

気になるのはベンゼマの存在。

異分子であることには違いないし、パフォーマンス的には選ばれるレベルにあるとはいえ、チームメイトが彼の復帰をどれだけ歓迎しているのか。

それと、プレイスタイル。大きく動き回って、ボールに絡んで、利他的にも振る舞えて、ってグリーズマンともろかぶり。バックアッパーという位置づけならいいのだが、両者が並び立っても機能しなさそう。

 

個人的に応援しているのはスペインだけど、フランスと比べると2段階ぐらい落ちるかな。

超絶な強さでEURO2008を優勝し、その勢いのままワールドカップ優勝。そのまま、EURO2012も優勝したけれど、これは過去の遺産で食いつないだだけ。

ティキ・タカ終焉で、時代の趨勢はハイプレス。サイドアタッカー色の強いメンバー構成、より点を取ることに特化できるモラタとジェラール・モレノ

面子的には新しいスペインのサッカーを、ということかもしれないが(バルサでトリデンテを全面に出してチャンピオンズリーグとったルイス・エンリケが監督だし)、それでも強いスペインを見せるにはティキ・タカ。それを担える選手が今回は少なすぎるかな。

でも、応援するけど。

 

そのスペインの後追いで、これまたワールドチャンピオンになったドイツ。

同じく低迷(笑)

無骨なドイツ人が、優雅なボール回しを手に入れたら、今度は無骨さを前に出すサッカーが流行り、いつの間にかその武器を無くしていたという。

昨年のバイエルンのような戦いができるかだよね。ミュラーが復帰して、ゴレツカもニャブリもいて、後ろでキミッヒが支えて。

けど、レバンドフスキいない。クロースも、そのサッカーに合うとは思えない。

いい選手はいるんだけど、まだ駆け出しというか、まだまだワールドクラスと言える存在が少ないかな。

 

代わりに、優勝候補の対抗馬と挙げられているのが、イングランドとベルギー。

 

1年ほど前にも書きましたが、やたらと評判のいいイングランド

レバンドフスキと並んで正に世界最高峰のCF、ハリー・ケインを擁し、脇を固めるサイドアタッカーも優秀。しかも、若いのがドンドン出てくる。そりゃ、評価も上がりますな。

が、その優秀なサイドアタッカーの中でも、得点力を兼ね揃え覚醒したと思わせたスターリングが今シーズンは不調。それと、やっぱ中盤貧弱。

それと屈強だなと思っていたセンターバック。いや、屈強だとは思うよ。でも、屈強だけでフランス、ベルギー、その下のスペイン、ドイツすら止めれるか?? 不安。

 

ベルギー。

黄金世代の集大成なるか。いや、次のワールドカップ1年後だから、ラストチャンスというわけではないが。

アザール不調だけど、だからこそ代表で自信を取り戻すということも。いや、ないか。そういうレベルのコンディション不良ではない。けど、アザールいなくても、代役はいる。メルテンスや弟くんいるし、ツートップにしてもいい。

替えの効かないのはデ・ブライネのほう。チャンピオンズリーグ決勝での負傷からの回復具合はいかがなものか。

一方、インテルでの活躍で、ついに殻を破ったと評価されるルカク。えーと、僕は信用してません(笑)。所詮、雑魚専。トーナメント入っても活躍できるかというと……。

それ以上に心配なのはディフェンスライン。アルデルバイレルト、ヴェルトンゲン健在とはいえ、むしろまだその二人にまだ頼っている現況って。3年前と比べて、明らかに劣った部分。

 

というわけで、ワールドカップからの推移を見てみると、フランスは充実の一途を辿り、他列国は逆にスケールダウンしているという。

死の国脱出に力を使い過ぎなければ、順当に優勝しちゃうんだろうか。