運動音痴のサッカー好きが大人になったら

かろうじて小学校はサッカー部。その後は文化部だった運動音痴が、それでもオタク的なサッカー好きに成長して、フットサル、息子の所属するスポーツ少年団でパパさんコーチをこなす奮闘記

チャンピオンズリーグ初戦

バルサは見るとして、リバプールミランも気になったけど、やっぱりパリ・サンジェルマンが気になってしまった。

 

そのパリ・サンジェルマン、対戦相手で最弱と思われるクラブ・ブリュージュと引き分け。

 

まずは何はともあれメッシに言及ですね。

えーと、良くも悪くも変わらないですね(笑)

最初は右に張ってたけど、ボールの回りがイマイチと見るや、いつも通りにフラフラと中間ポジションを取り出し、我慢できなくなって下りてきたら、周りも逆らえないのか、まずはメッシにボールを預けるという。

完全なる王様。

ネイマールが、借りてきた猫みたいになってたのは笑った。10番なんだし、チームの中では先輩なんだから、もっと我儘になってもいいのに。

 

近年、競争力を失いつつあったバルサならば、メッシが魔法を揮うというのが最も効果的な戦い方だったのかもしれないが、これだけの面子を持った編成ならば、周りとのバランスを失ってまでメッシを全面に出す戦い方が最良なのかは甚だ疑問が残るところ。

メッシが自ら変わることはないだろうからね、そこの手綱を握り、戦術を授けるのが監督の役目だけれど、果たしてポチェッティーノにその技量があるか。

同郷なので言う事は聞いてくれるかもしれんが、戦術眼的には厳しいのでは。

ポチェッティーノのサッカーは、相手に対して自分たちのやり方を変えるスタイル。CLファイナルに進んだときのスパーズがそれ。自ら主導権を握って戦うやり方は不得手。メッシが輝くのはどっちと聞かれたら、答えは自明。っていうか、戦術をころころ変えて、それに対応できるような選手ではない。

PSGがメッシを獲得したのは、商業的にはもちろん成功だし、悲願のCL制覇に向けてのラストピース足りうるものかもしれないけれど、果たしてポチェッティーノが望んでいたかというと、正直判んないよね。

相変わらず守備しねえし(ネイマールもだけど)。前日にバイエルンを見ていたというのもあるだろうけれど、守備の強度は恐ろしく弱かったよね。クラブ・ブリュージュ相手だから最少失点ですんだけれど、これ、ビッククラブと渡り合えんのか??

時間がたって連携深まってこれば解決する問題なのかもしれないが、とにもかくにも次戦のシティ戦で1つの答えが出るでしょう。

 

とはいえ、この引き分けの結果、PSGだけに問題があったわけではなく、やっぱりクラブ・ブリュージュの頑張りは褒め称えなきゃいけないでしょ。個々の選手が特徴あって面白かったし、なによりサポーターの後押しが熱い!!

コロナ感染がもちろん落ち着いたわけではないけれど、ああいうスタジアムを見ると幸せな気持ちになれる。

 

 

そのサポーターの後押しがありながら、ホームでむざむざとやられたバルセロナ

 

うーん、こりゃダメだ。10回やったら10回負けるな。

3点取られたわけだが、8点ぶち込まれたわけじゃないから、まぁ、いいか、と思っている自分がいる。

 

お互いのスタイルを真っ向からぶつけ合って、すべての局面で上回られて、誰かのスーパープレイが出たわけでもなく、淡々と試合が進んで、着々と点差が開いていった。

ナーゲルスマンに監督変わって、より一層ゲーゲンプレス要素が高くなったが、バイエルンとしては、リスクマネジメントをした上でのプレス強度しかかけてこなかった。1年前に8発ぶち込まれた時は、肉を切らせて骨を断つぐらいのプレスで、バイエルンも必死だった。けど、今回は違う。常識的な範囲内のプレスで、それですらあれだけ抑え込まれたので、もうどうしようもない。

1年前のあの試合も力の差はあったけれど、それ以上にバイエルンの出来が感動を覚えるほどに凄くて。でも、今回は何もない。バイエルンが普通のことを普通のレベルでやったという感じ。

 

DF陣は頑張ってたよ。アラウホもピケも体張って止めてたし、エリック・ガルシアも先制点のミュラーのミドルに後ろ向いちゃったのは頂けなかったけど、それ以外、悪かったわけではない。

中盤の3枚も悪いわけではない。というか、対抗できてたのはあそこだけだよね。けど、ボールを散らすだけで精いっぱい。その散らしたボールを効果的にドリブルで運んでくれたデパイがいなかったら、もっと大差がついていたかもしれない。

残念だったのは、両サイド。ジョルディ・アルバはいつものごとく、いいオーバーラップは見せていたけれど、アーリークロスしか出せなかったね。ゴールライン付近までエグッて、というのが彼のもっとも得意な形なんだけれど、いかんせん、ボールの繋ぐ位置が低すぎるから、得意エリアでボールを受けることができない。本音を言うと、サイドで1対1になってるからそこでドリブルしてほしいんだけれど、プレイスタイル的に厳しいかな。ただ、屈強なDFが待ち構えているところに制度の低いクロス上げて跳ね返されるのが目に見えているんだから、一か八か勝負してほしいところ。

セルジ・ロベルトも同じく。劣勢の中、右サイドのスペースでボール出ても、キープ重視でボールを戻すだけ。バルサイズムの沁みついた選手というのはもちろんそれでいいんだけれど、試合の展開考えると必要なプレイはそれではなかったね。交代時にブーイング受けるのもしかたないかも。

 

えーと、一応触れておきますか、ルーク・デ・ヨング

何もしてねえな、あいつ。

得意な高さを生かしたシーンないし、不得手なのは判るけれど、裏に抜ける振りぐらいはしてみせろ。ちっとも自分からアクション起こそうとしない。ブレイスウェイトも絶対的なクォリティーは不足しているけど、まだ彼のほうがまし。

 

余談だが、移籍市場最終日、アトレティコグリーズマン復帰(予想してなかったからびっくりした)したことを知った僕は、そりゃ、タダで出すわけないよね、もしかして代わりにジョアン・フェリックス来る??と期待に目を輝かした矢先、ルーク・デ・ヨング加入を知り、ドヨーンとなったという。

その週末のフットサルもお祭りでした。相手ゴール前にポジション取りし、味方GKからのロングボールを、ルーク・デ・ヨングと叫びながらヘディングで反らすというプレイが大流行。なにやってんだ、おっさんども。だって、衝撃的だったもん。なんで、ルーク・デ・ヨングやねん、って。

 

全てが迷走しているバルサですが、嫌いにはならないので、今後もテレビ観戦続けますよ。

ただ、スリーバックはもうやめてほしいなぁ。FW陣に怪我人続出で、ジョルディ・アルバを少しでも高い位置で使いたいってことだったんだろうけれど、やっぱバルサには似合わないと思うんだよなぁ。

 

どうせ散るなら矜持は忘れずに持っていてもらいたい。