運動音痴のサッカー好きが大人になったら

かろうじて小学校はサッカー部。その後は文化部だった運動音痴が、それでもオタク的なサッカー好きに成長して、フットサル、息子の所属するスポーツ少年団でパパさんコーチをこなす奮闘記

コーチライセンスの話

随分と前の話になりますが、D級コーチライセンスをとりました。

コロナ禍の今、講習はどんな感じでやってるのか知らないけれど。

 

知らない方のために説明。

 

JFA公認のコーチライセンスで、1番上がS級でJリーグ監督にもなれるが、その中でD級は一番下で小学生指導者向け。

指導歴は必要ない。2日間の講習と実技を受ければ誰でも取れる。実技と言ったって、オススメ練習メニューを皆で体験するだけで、特に何かテストがあるわけではない。ホントに誰でも取れる。サッカー初心者でも取れる。だって、実際、そういう人、一杯いた。

 

これが1つ上のC級になると大変。毎年講習を受けなきゃいけないし、その都度、指導テストもある。

街クラブでよく公認ライセンス所有コーチが教えてますみたいな謡い文句を見るけれど、DかCかは確認しておいたほうがいい。

 

D級の場合、1度受かり、毎年更新料さえ払えば半永久的に資格を取得。そもそもの講習も難易度低いし。

一体この資格はなんぞや、と思わないこともないけれど、試合によってはコーチライセンス持った人がベンチに一人はいなきゃいけなかったり、いや、いや、だからこそ毎年、子供たちが試合できるように更新料払ってる人がいて、それって子供を盾に取った集金かい、とも思ったり。

そういう意味あいも多分にあるんでしょうね。講習時に、皆さんの受講料が、ひいては日本代表の強化費に繋がるんですよ、と、実際に言われたし。

ジュニア世代からの強化体制構築、と言われれば聞こえはいいけれど、うまくシステムを組み上げたもんですよ、いや、どこのスポーツ団体もこんなもんで、むしろこんな体制すら作れないようじゃ、そのスポーツの未来はないんだと思ってみたり。

 

否定的なことを書きました。

D級ライセンスは大したもんじゃありません。

けれど、僕自身は取って良かった、講習を受けて良かったと思ってるし、是非多くの人に取ってほしいな、と思っている。

 

また、どこかで習った内容を紹介できればと思うけれど、気になる方は検索すれば色んなサイトで紹介されているし、正直、そんなこと聞かんでも判るわ、と言いたくなるようなごくごく当たり前のことを教わるだけ。

Player's First、ティーチングではなくコーチング、まずはサッカーの楽しさを、息子に対する接し方。

それらをあえて言ってもらうことにより、ああ、やっぱりそれって大事なんだよね、と改めて判る。それはとても大切なこと。ついついやってしまいそうなことを、ぐっと止めてくれる。

 

日本代表強化なんて興味ないし、自分の教え子がJリーグ選手になるのを夢見て指導しているわけじゃないし、それでもきっとこういう積み重ねが日本のサッカー文化を作っていくんだろうなという意識はあるわけで、であるならば、トップがそれなりの指針を示して、僕らはそれを守っていくのは大切なことで。

 

D級ライセンス取得の直接なきっかけは監督からの働きかけだったけど、元々勉強してみたいと思っていた。僕みたいなトーシロは、それなりに努力して見せなきゃダメでしょ。というか、子供たちに頑張れと言うのであれば、自分も努力するべきだと思うし。

 

D級ライセンスは大したことない資格です。

でも、その大したことない資格ぐらい、子供たちに教えるんだったら取得して見せないとね