運動音痴のサッカー好きが大人になったら

かろうじて小学校はサッカー部。その後は文化部だった運動音痴が、それでもオタク的なサッカー好きに成長して、フットサル、息子の所属するスポーツ少年団でパパさんコーチをこなす奮闘記

過去試合を振り返ろう4 バルセロナ創立100周年記念試合 バルセロナvsブラジル代表 後編

バルセロナ創立100周年記念試合。
今回はブラジル代表について書きます。

1.豪華な攻撃陣と貧弱な守備陣


前線はロナウドロマーリオリバウドアモローゾ。その後ろにエメルソンとフラビオ・コンセイソンも控えていて。サブにはゼ・ロベルトもいる。
超豪華。


一方、ディフェンス陣。
ロベルト・カルロスはいいとして、右サイドのゼ・マリア。ペルージャにいたやつだったっけ??
センターバックについては、ごめんなさい。不勉強で。あれ、誰?

GKのロジェリオ・セニはFKで有名な選手ではあるけれど、(1点目のポカが判る通り)GKとしての素の能力は決して高くない。


完全なら攻高守低。
けど、まぁ、ブラジル代表ってこんなイメージだったんだよねー。
なんとなーく攻撃サッカーっていうイメージ持っているし、当時もアウダイールとか欧州クラブで主力張っていた選手はいたとして、攻撃陣が「世界最高峰レベル」の選手がそろっているのに対して、やはり見劣りすると評せざるをえない。


けど、最近のブラジル代表しか知らない人からすると、もしかして逆の印象なんだろうね。
今でこそ、フィルミーノ、ガブリエル・ジェズス、コウチーニョなんかもいるけれど、14年のブラジルW杯なんか、ネイマール以外のアタッカーがほんと小粒で。
ロビーニョみたいなジンガの使い手がもてはやされる国民性では、現代サッカーに有用な攻撃的選手が出にくいのかもしれないが、古き良き頃を知ってるものからすれば寂しい限りです。

2.トップ下としてのリバウドの有用性


バルセロナでは左ウィンガーとしての起用だったとはいえ、当時の世界最高のトップ下としては、ジダンorリバウドっていうのが一般的な評価だったのだけれど、この試合だけ見ると、ゲームを作るという能力については、リバウドジダンのそれより劣るのかな、という印象。
特に最近、当時のポルトガル代表の試合を見る機会多かったので、ルイ・コスタと比較しても、うーんと思ってしまう。


ポゼッションスタイル&チーム戦術を高めやすいクラブチーム相手なので、どうしても相手にボールを持たれるシーンが多かったのは、同情に値するところだけれど。
ゲームメイクという点においては、ほぼほぼ機能しておらず。


飛び出しからミドルを決めたことから判るように、やはりアタッカーという側面が強い選手。
なので、ファン・ハールが本人と衝突しながらも左サイドに起用し続けたのは、根拠のあることで、実際のところ、それが正解だったんだろうな。

3.ロナウドの万能性


この後、彼に悲劇が襲うことになるわけですが。


これ以前のロナウドも見たことはあったけれど、この後の彼を見ることのほうがずうっと多く。
なので、印象としてはデブ(笑)

けれど、点を取るという仕事はきっちりやってのける、という。


が、この試合は、(もちろん点を取るというFWで最も大事な役割をこなしたうえで)縦横無尽にピッチを駆け回り、ボールを散らすこともやりつつ、リバウドのゴールをアシストしたように、ラストパスも出して。
リバウドより、ずっとトップ下の選手ぽかったぞ。

これが本当のロナウドの姿なんでしょうね。


ベンゼマを3回りぐらいスケールアップした感じ?


あ、これ、ベンゼマの悪口です(笑)


でも、ベンゼマが事あるごとに「ロナウドに憧れている」と発言しているのも、この試合を見るとその意味が分かってくる。