運動音痴のサッカー好きが大人になったら

かろうじて小学校はサッカー部。その後は文化部だった運動音痴が、それでもオタク的なサッカー好きに成長して、フットサル、息子の所属するスポーツ少年団でパパさんコーチをこなす奮闘記

東京オリンピック 男子サッカー決勝

NHK BSで放送予定。

フットサルも行こうと思えばあったけど、朝もやってるし、今日はスペイン応援じゃとお休み。

さぁ、勝つぞとスペイン代表ユニを身に纏いチャンネル回すが、ん? 放送しているのは空手。

なんじゃ、これ。当初の放送予定と別のもの流してやがる!!

 

はい、もー、最悪ですね。日本選手が勝ち上がってたからなのか知りませんが、そのスポーツを見たいと楽しみにしてた人よりも、ナショナリズムを優先。

なんなんだ、オリンピックって。スポーツの祭典? 自国の選手が勝ってりゃ、それだけで十分なん?? 最後の最後でどっちらけですわ。欧州サッカーが開幕してたら、きっと見向きもしなかった(これまでも実際そうだったし)んだろうな。

 

くそ。何とか見たいとネットを漁ると、ネット中継していることに気づく。

スマホで見ようとする。画面小さい。Chrome Castでテレビにも飛ばせない。不便極まりない。息子の学習用アイパッドで、ようやく我慢できるくらいの環境に。大人気スポーツの決勝の舞台。こうまでせんと見れんもんかね。自国開催やぞ。

 

 

という感じで、最初からミソがついた試合は、元バルサ所属のマウコムの決勝弾でブラジルが金メダル奪取。

あれ、なんかどっかで見たことあるやつだと思っていたら。そういや、あいつ、全然使えなかったけど、たしかクラシコでも点とってたよな……。

あのシーン、マウコムの頑張りと決定力も認めるけれど、パジェホ、バウンドボールの処理誤ってるし、ああなったらファウルで、イエローはもとよりレッドカード覚悟で止めなかんやろ。キャプテンマークつけてる奴があれじゃあかん……。

 

 

1つのシーンだけ切り取っても仕方ないので、試合を通じての感想を。

 

あれじゃ、勝てんわな。

 

最終的なボール支配率54%。

いくら相手がブラジルとはいえ、これじゃあね。

 

ハーフタイム明けでカルロス・ソレールとブライアン・ヒルが投入されて、かなり良くはなった。負けてたこともあって、リスク背負ってペドリが前まで出て行った攻めは迫力あった。

でも、続かない。相変わらず取られた後のプレスがかからない。当たり前だよ。押し込んでないんだもん。

パウ・トーレスからのミドルキック多すぎ。彼のキックの精度は認めるけれど、そうそう通るものじゃない。蹴らされてる。

アンカーのスピメンディが問題。あそこを全然経由できていない。中間ポジションとっていないし、入っても後ろに戻すだけ。いいんだよ、後ろに戻してもね。そこで相手を引き付けることができていれば。怖がって下げてるだけ。だから、他が空かない。後ろから蹴るしかなくなる。通る確率低いし、押し上げられていないからボール奪取もできない。

守備面でも全くフィルターの効果が発揮されない。何度前向きでセンターバックに突っかけられていることか。

 

 

バルセロナにとっての4番のポジション。

いかにこのポジションが重要か、よくわかる試合でした。悪い意味で。

世界最高レベルの選手と比べてはいけないんだけど、試合を見ながら、「ブスケツがいない」と何度、呟いたことか。

 

 

試合終了後の疲れきったペドリの表情と、喜びを爆発させるブラジルイレブンを見て、悔しくなって、少し泣きました。

そういえば僕って、あまり決勝で贔屓チームが負けるって経験してないんだよな。

長谷川健太率いてたエスパルスは決勝戦に弱かったですが(爆)、スペイン代表、決勝戦で負けるということなかったし、コパ・デル・レイでは負けたことあったけど、バルセロナチャンピオンズリーグでは決勝で負けたことなかったし。

トーナメントで敗退するといつも虚しくなるけれど、決勝での負けってまた格別なもんなんだなぁ。うん、嫌なものだ。

 

 

今回のスペイン代表、何人、A代表がいるんだ、ってはしゃいでいたけれど、改めて思うのは、EURO2020開幕から1か月半、途中の休みはあったとはいえ、この酷暑の季節に週2日ペースでの試合は、もうどう考えても無茶だったなぁと思う。

ペドリもそうだし、オヤルサバルとダニ・オルモも疲れ切っていたよなぁ。

こういったEURO2020組がどれだけ本領を発揮してくれるか、という視点が強かったけれど、こうして終わってみると、そうじゃなくてフレッシュな選手たちがどれだけ助けられるかってところにポイントがあったのかな。

そうなると、どうしたって痛いのが初戦で負傷したダニ・セバージョス。開幕前の日本との練習試合を見てわかるように、このチームの中心は彼だよ。バイタルエリアで受けて、もしくは後ろから散らす振りしながら侵入して、そこからトップに縦パスを入れて、というところから攻撃のリズムを作る唯一無二かつコンディションも整っていて、周りからの信頼も厚い選手をいきなり失って。

大黒柱の10番なしで勝てるほど甘い大会ではなかったですね。

 

 

ペドリとエリック・ガルシア、お疲れさまでした。

ラ・リーガ、来週開幕だけど、その後にインターナショナルウィークあるはずなので、それが空けるまではゆっくりと休んだってほしい。

これだけバルセロナに犠牲を強いて優勝できんかったのは、はぁ、やるせない。

 

 

さて、コミュニティシールドでも見るか。