運動音痴のサッカー好きが大人になったら

かろうじて小学校はサッカー部。その後は文化部だった運動音痴が、それでもオタク的なサッカー好きに成長して、フットサル、息子の所属するスポーツ少年団でパパさんコーチをこなす奮闘記

人は涙見せずに大人になれない

桑田佳祐は、結構この歌詞を書くのが好き。

1番最初に好きになったアーティストはサザンオールスターズでした。

 

いや、もちろんサザンの話をしたいわけではない。

したいのはチャンピオンズリーグ勝戦の話。

 

シティ、初の決勝進出から、けれどもやっぱり初優勝はできんかったなー。

初決勝→初優勝したのは96-97シーズンのドルトムント以来出ていない。

 

2年前のスパーズが決勝まで進んだ時にも書いたような覚えがあるけれど、そういうチームとしての経験値という目に見えない何かが効いてきちゃうんだよな、ビックイヤー獲得するには。

一度は涙を流さないと届かない。

 

ラストワンプレイでリーグ制覇に導き、チームに新たな歴史をもたらしたアグエロの流した涙。グッときますね、あれ。

 

怪我で途中交代のデ・ブライネの涙。敗戦で倒れ込んだジンチェンコ。

あー、やっぱりチャンピオンズリーグ決勝っていうのは、それこそビッグクラブに所属する選手であっても人生の中で一度立てるかどうかぐらいの舞台なんだなぁと思い知らされる。そこに賭ける並々ならぬ決意。

去年のネイマールの涙には何も感じなかったけれど(笑)。あれはなんか嘘くさい。

 

さて、シティ。

長いリーグ戦では、あの戦い方を継続することが最も確率が高かったんだろうけれど、いざ一発勝負でかつリードされた際に、流れを変えられるような流動性まではなかったのかな。

スターリングとマフレズが押さえられ、この展開ではフェラン・トーレスのスピードも生きないだろうし、アグエロ入れるしかないんだろうけれど、そこにボールを入れるデ・ブライネが不慮の負傷でいなくなり、代役できそうなベルナルド・シウバも引っ込めてしまう。

今季絶好調だったギュンドンアンに賭けたってとこだろうけれど、あれはきちんとゴール前まで押し込めた際に力を発揮するわけで、そこまでの道筋を示せてない状態では事態を好転させれるはずもなく。

 

もちろん、この1試合でどうこうってのはアンフェアだし、むしろ上手くやったチェルシーを褒めるべき。

しっかりスリーバックで後ろを固め、ウィングに仕事をさせず、カンテが縦横無尽に動き回る。シティにポゼッションは譲ったけど、カイル・ウォーカーが自身のスプリント力に頼った無茶な持ち出しが目立ったということは、かなりの息苦しさを与えていたということでしょう。

 

もしも普段リーグ戦で当たらない他国チームとだったら、普段のサッカーで圧倒していたかもしれないけれど、何回も予行練習を繰り返したチームが相手だったのは初出場のチームとしてはかなり不利だったのかも。