ラ・リーガ、アトレティコ優勝
などとタイトルを書きつつ、中身はバルサへの愚痴ですが。
アトレティコ優勝は喜ばしいことだけれど、バルサ、マドリーのシーズン前から予想されたクオリティー低下も相まって、正直、近年の中ではレベルの低い争いになってしまったかな。
スタートダッシュ大成功。いきなりチャンピオンズリーグ初戦でバイエルンに大敗したけれど、スアレス加入で得点力、大幅アップ。守備も相変わらず固い。
これ、このままブッちぎれるんじゃないと期待したのも束の間、失点増える、スアレス止まる。
チャンピオンズリーグもチェルシー相手に、いいところなく敗退。トゥヘルに監督変わって、イケイケ状態のところにぶち当たった不運はあるにせよ、スペイン勢の中では最も期待を持てたチームだったのに、何もないまま負けたのは残念極まりない。
その間にバルサ、マドリー、猛追。
が、安定感がない。
追いついたと思ったら、ホームで格下相手に負ける。
ダチョウ倶楽部かとツッコミをしたくなるぐらいに、どうぞどうぞのオンパレードで、そのうち、セビージャが大型連勝でまさかの大逆転かと見せかけ、こちらもやっぱり大事なマドリーとの直接対決前にビルバオに遅れをとるという。
なんやねん、お前もか。
最終節、アトレティコもマドリーも逆転勝利でなんとか体裁は保ったものの、なんか両チーム、そのまま敗戦で終わるんじゃなかろうかという試合展開。
まさに、今シーズンを象徴した試合でしたね。
まぁ、長らく2代巨塔時代があって、クリロナ抜けてもなんとかモドリッチ、クロース、ベンゼマが奮起しているとはいえ、それを越える若手の突き上げもなく過渡期にすらならないマドリーと、遂にメッシ退団で揺れたバルサでは、リーグとしての競争力は保てんわなぁ。
で、バルサですよ。
メッシがついにキレて、一年たって残留の目も出てきたけれど、もういなくなった後のチーム構成を待ったなしに構築しなきゃいけなくなり、壊し屋のクーマンを招聘。
もう何もかもぶっ壊れ、ガチでチャンピオンズリーグ出れないぐらいになるのではないかと、ある意味、ワクワクしてたぐらいだったのに、蓋を開けてみれば、一応は優勝争いしての3位。軽く捻られはしたが、チャンピオンズリーグでも決勝トーナメントまでは進み、コパ・デル・レイでは優勝。
あれ? 普通だな、これ(笑)
崩壊しなかったことを喜ぶべきか、革命も後退もなく、ただ無為に1年が過ぎてしまったと嘆くべきか。
いや、後者だろ。
クーマンに期待してたの、これじゃないから。
脱メッシをテーマにスタートしたシーズンは、アンス・ファティは早々に壊れて離脱機関が長くなってしまったのもあり、結局、途中からメッシ頼み。
最終的には3バックで固め、中盤の構成も代り映えせず、機能しているとは思えないグリーズマンとの2トップ。
メッシもメッシで、30ゴールはもちろん凄いんだけれど、あっさりとボール取られるシーンも目立ち、衰えは隠せんですな。
残ってはほしいけれど、残ったところであまりに大きな存在感がゆえに、チーム改革が進んでいかないのが目に見えるわけで、なんか近年のアルゼンチン代表と被るぞ。
デスト、アラウホ、ミンゲサ。ディフェンスラインで若手を積極的に使ったのはクーマンの功績。守備での若手抜擢は、ミスると失点に直結することもあって、あのペップでさえ、バルサ時代では後ろの選手で冒険することが少なかったのもあり、これは評価できる。
が、中盤、バルサにとっては生命線ともいうべきエリアでの抜擢はなく。ペドリは良かったよ。あれは今シーズンのナンバーワンヒット。でも、これはクーマンの功績というよりは、あの宝石を見つけてきたスカウトが凄い。
その一方で、リキ・プッチを干し、アレニャに至ってはレンタル移籍。まぁ、ヘタフェのサッカーがあれだったにせよ、あのグレードのチームで存在感を示せない時点で絶対的なクオリティーが不足している証拠なのかも。
ブスケツのプレイ振りが良かったのはあるにせよ、ピアニッチの出番はほとんどなく。結局、ペドリ、フレンキー・デ・ヨングの3人の次が出てこないことに。次のチョイスが怪我上がりのセルジ・ロベルトって。
フレンキー・デ・ヨングの使い方にも文句をつけたい。
クーマンが最も信頼してる選手というのは判る。けれど、スリーバッグやらせたり、アンカーやらせたり、ダブルボランチ組ませたり、インテリオールやらせたり。
今のバルサにおいては、彼の持ち出しは数少ない武器の1つ。その良さを活かすには、ダブルボランチかインテリオール。
ダブルボランチはシーズン当初試していたけれど、チームとして合わないため早々に断念。なら、インテリオール一択だろうに。
最も許せんのは、後半戦のクラシコ、アウェイでのマドリー戦の采配。
暴風雨が吹き荒れる中、2点ビハインド。ただ、後半、デ・ヨングの飛び出しから反撃の一発。デ・ヨングの動きを全く相手は捉えてないし、この勢いのままなら同点も、というところで、即座にブスケツに代えてセルジ・ロベルト。まぁ、セルジ・ロベルトもアンカーできるか。より攻撃的な形にか。
などと思っていたら、まさかデ・ヨングをアンカーに下げるという。
おい、おい、何を馬鹿な事してんの。
案の定、前への推進力が無くなり、バルサの追い上げムードが一気に沈黙するという謎采配。
あんなもんですけどね、クーマンなんて。
結局、自分が信頼する選手に頼り切るだけ。
采配力なんて、ハナから期待していない。それにしても、程度の低すぎるアホ采配だったな、あれは。
アホといえば、その件のクラシコ、いきなり登場した超ダサい限定ユニフォーム。
今シーズンのユニ、かっこいいなぁと思っていたから、さぁ、そのユニフォームでこれからマドリー撃破と勢い込んだところで、あれ見せられたこちらのドヨーンとした気分。
どうしてもバルサっての土地柄、カタルーニャとの関係性からああいったユニフォームを出さなきゃいかんのだろうが、それにしてもダサすぎた。
で、そのダサすぎたユニフォーム、1試合こっきりかと思いきや、なぜ大事なカンプノウでのアトレティコ戦、大一番にもう1回引っ張り出したorz....
クラシコで敗退したゲンの悪いユニをここであえて持ち出す、その考えが全く分からない。あのユニがもう1回出てきた瞬間に、あ、これ、逆転優勝無理だ、と思ったのは僕だけじゃないでしょう。
なぜ、自らフラグを立てる……。クーマンだけならまだしも、フロントも何考えてんの……。
壮大なボケをかまして、最終盤で急ブレーキをかけやがった我がチーム。
来シーズンどうなってくんでしょうね。
その前に頑張ってEURO、スペイン代表応援しよ。