地元のチームを好きになる理由とは
サッカー五輪代表
日本がベスト4進出。次はスペインと。
ありがとう日本代表。これでようやくスペインの試合が見られるよ。
いや、準決勝までくれば日本絡みじゃなくても放送してくれるようになるのか?
もう率直な気持ちを吐露すると、スペイン勝ってほしい。
いつ試合あるのか知らんし、フットサルカブってなければ、スペイン代表のユニフォーム来てテレビで応援していることでしょう。
自国チームを応援せず、あまつさえ敗退を願ってさえすらいるので、ワールドカップがあるごとに非国民などと知人から言われますが、人々がなぜ自国を、もっと言ってしまうとなぜ地元チームを応援するのか、僕は持論を持っている。
それは情報量の多さ。
この僕でも、オリンピックの他競技では日本を応援している。
ぜひ勝ってほしいし、テレビ見てるとつい応援してしまう。
何故か。
だって、日本選手しか知らんし。
日本選手の情報が最も入ってくる。
何度も名前を連呼されるし、どんな選手かも紹介してくれる。バックボーンも説明してくれるし、代表権を勝ち取る軌跡も見てきてる。
翻って他国選手の情報なんて、全然判らん。トッププレイヤーの名前は知ってるかもしれんが、日本選手と比べれば圧倒的に情報は少ない。知らない選手は好きになりようもない。ましてや、そこに郷土愛・地元愛が加われば尚更だ。
どうやったって日本選手を応援するようになる。
地元チームも一緒。
その地方に住んでいるだから、露出も多くなる。情報も入りやすい。
試合を見に行く機会もあるだろうし、例えば街のイベントで選手が招待され、直に触れあう機会もあるだろう。
これに地元愛が加わる。
だから、好きになる。
プロ野球。
僕は中日ドラゴンズが好きだ。
地元だから、という言葉で一括にはしたくないが、上に書いたとおり、情報量の多さも相まって、つまるところ地元だから、なのだろう。
ちなみに、今はそうでもなくなったかもしれんが、僕が子供の頃、この地方でも巨人ファンは多かった。
親世代でV9時代の強さに憧れてファンが増え、それが子供に引き継がれというパターンもあったのだろうが、当時は毎試合、巨人の試合は中継があって、地元チーム以上に情報が入ってきたという事実がある。
知っているから好きになるわけではないが、知らなきゃ好きにはならない。
巨人ファンが多かったのはそういうことだ。
で、サッカーである。
僕はもうメチャクチャに好きである。
対比の仕方が全くもって間違っているのを承知の上で記すが、サッカーと日本、どちらが好きかと言われれば、間違いなくサッカーと答える。
テレビ中継もびっくりするほど見ているが、基本的には海外サッカー。だって、レベルが高いほうが見ていて楽しいから。
Jリーグは見ない訳ではない。好きな清水エスパルスの試合は見る。でも、それ以外は見ない。
スポーツ少年団の活動とカブってることも多く、エスパルスの試合だって全部見れているわけではない。
一方、バルサは放送されたものは殆ど見ている。見てないのはリーガ最終戦とコパ・デル・レイの準決勝まで。今シーズンでいうと40試合は見た。
今回のオリンピック代表で比較する。
日本代表で今シーズン見たことあるのは久保建英。バルサの試合は見たし、ビジャレアルは強豪なので、例えばマドリー、アトレティコ、セビージャ戦なんかは見た。ヘタフェ移籍当時、アレニャとククレジャが気になって見たりした。10試合近くは見たのかな。まぁ、途中出場多いので、時間的には大したことないかもしれんが。
それ以外。オーバーエイジの3人見てない。海外クラブチーム所属ではあるが、ビッグクラブ所属ではないので見ていない。堂安も然り。
Jリーグ組、見たことはあるんだろうが、精々1試合か2試合。基本的にエスパルスをメインで見てしまうので、申し訳ないが、正直記憶にない。インパクトを残せていない。
翻ってスペイン代表。
ペドリとミンゲサは文句なしに見ている。アセンシオも見る機会多いし、オヤルサバル、パウ・トーレスあたりも数試合かもしれんが、彼らはクラブでも主力級なので、同じ見てるでも注目度が違う。ダニ・オルモも、今シーズンはチャンピオンズリーグの放送が決勝トーナメントからだったので殆ど見れていないが、その分、ライプツィヒがベスト4まで勝ち上がった昨シーズンは多く見れた。怪我でオリンピック期間中の復帰はないだろうが、セバージョスはベティス時代から好きな選手。ユニフォームほしい。
余談だが、スペイン代表のペドリのユニフォーム買ってしまった。
そもそも今大会のスペイン代表、EURO2020選出組が多く、ここ1ヶ月、ずっと濃密な試合を追っかけている。
選手に対する情報量については、圧倒的にスペインが勝っている。
マイナスの情報もあるので、多いから好きにつながるわけではないが、今回のスペイン代表については嫌いな選手はいない。
えっと具体的な名前出しましょうか。セルヒオ・ラモスです(笑)
アセンシオとセバージョスがマドリー所属ではあるけれど、プレイヤーとしては好きな部類だ。
その観点でいうと、バルサのオファー断ってマドリー行った久保君のほうが恨みが強い(汗)
サッカーの質についても、そう。
まぁ、何をもって質が高いかという議論はあるし、各チームが試みようとしているサッカーの好き嫌いについては各人の好みでしかないけれど、やはり僕はスペインのティキ・タカが好きだ。そして、それに必要な能力はスペインの選手のほうが兼ね備えていて、スペインの試合見てるほうが楽しい。
この点においてもスペイン代表に分がある。
なので僕はスペイン代表が好きで、それは自国愛を凌駕するほどで、だから準決勝の日本戦も勝ってほしい。
更に言ってしまうと、オリンピックサッカーを今後もっと面白くする、レベルを高くするためにはスペイン代表が優勝したほうがいいのだ。
フランスもドイツも、クラブの反対で選手を揃えられず敗退した。国内クラブに圧力をかけメンバー揃ったスペインが金メダルとれば、より他国もオリンピック勝つためにクラブ側と交渉するようになり、結果的にアンダー世代の最終大会のレベルが上がって行くはずだから。
サッカー界全体にとって、いいことかどうか判らないけど。だって、このままだとペドリやらエリック・ガルシアやら、リーガ開幕1ヶ月は使えないだろうな……。
僕の海外サッカー好きの影響を受けたせいなのか、同じく単純に知ってる選手が多いからなのか、息子二人も日本代表には興味を示していません。
そんな息子でもニュージーランド戦は見たらしい(僕はフットサルしてた)けれど、心に響くものはなかったみたい。
マイナースポーツまで厳しいことを言うつもりはないけれど、プロとしてお金を貰っていてアスリートとしては恵まれた環境にあるサッカー選手に対しては、応援お願いしますというコメントではなくて、こうやって他国を応援してしまっている子供を振り向かせる位の試合をしてみせろと言いたい。
長男の場合は、エスパルスの選手が選出されていたら興味を持ったのかもしれんが。
頑張れエスパルス(このテーマでこの締め方なのか)。