運動音痴のサッカー好きが大人になったら

かろうじて小学校はサッカー部。その後は文化部だった運動音痴が、それでもオタク的なサッカー好きに成長して、フットサル、息子の所属するスポーツ少年団でパパさんコーチをこなす奮闘記

UEFAネーションズリーグ2021

裏でオーストラリア戦やってたけど、気にせずネーションズリーグの決勝戦見ていたオイラが通りますよ。

 

インターナショナルウィークといえば、去年までは見るものがなくて、つまらない1週間を過ごしていたものだけれど、今年はワールドカップ欧州予選を見られるから、むしろ忙しい1週間に。

しかも、今回はまさかのネーションズリーグ見れるとは。

というか、スペイン、残ってたのね。全然知らなんだ。

だから、欧州予選の試合消化、他のチームより早かったんだ。

 

準決勝はイタリア相手にEUROのリベンジ完遂かつ無敗世界記録を止めてやる。

モラタ&ジェラール・モレーノという純然たるストライカーがいない中、フェラン・トーレスが偽9番として決定力の高さを示し、EURO、オリンピックでは絶対的なクォリティを見せきるまではいかなかったオヤルサバルが八面六臂の大活躍。

ジョルディ・アルバが欠場した左サイドバックはマルコス・アロンソが見事に穴を埋め。ウィングバックの選手と思われているため、なかなか4バック主体のサイドバックでは使われなかったけど、充分に役目が果たせることを証明してみせた。

まぁ、守備主体になったらどうよってのはあるかもしれないけれど、スペインが守備的になってしまう試合って、そもそもどれだけあるんだとも思うし。

 

決勝はフランスに惜敗。

どー見てもオフサイドですけどね、ムパッペの飛び出し。怪しいシーンはこれでもかとスローで出してくれるところを、1回見せたところでそれ以上流さなかった中継に悪意を感じさせますね。

UEFAはよくそういうことやりますが。

 

とはいえ、EUROのリベンジを果たし、ある程度の満腹感を得たスペインと、難敵ベルギーを下したとはいえ、圧倒的な優勝候補でありながら何もインパクト残せなかったEUROの雪辱を果たそうとするフランスとのモチベーションの差は少なからずあったかな。

なにより問題はポゼッション率。フランスは割と中庸というか、フラットに構えつつ、どんな形にも対応できるチームなんだけれど、あえてプレスをかけてきて。それに特化したチームではないのだから、それぐらい剥がしてほしいのだけれど、現実はそうもいかず。

全盛期はあれぐらいのプレス、さくっとかわしてましたけどね。それができてれば、ショートカウンターも食らってない。

 

ガビは頑張ってたとは思いますよ。ただ、ペドリがいなくなっただけで、トップデビューした選手に頼らなきゃいけないとは。

勝戦のインテリオールには、まさかのロドリ。いや、いや、あいつのポジションはあくまでブスケツのとこでしょ。インテリオールで使わざるを得なかった、そのチーム事情こそが今のスペイン代表の最も問題なところ。

バルセロナも一緒だけどね。

 

などと、スペイン代表の行く末を案じつつ、今回のインターナショナルウィークで最も衝撃だったのは、まさかのセルジ・ロベルトがスペイン代表10番を背負ったという。挙句、イタリア戦に出場。

もちろんチアゴが不選出でたまたま空いていただけで、もう二度と見ることはないでしょうが(笑)

いいよ、いいよ。偶然だろうが、間違いだろうが、ハレの番号を背負えたんだから。

でもね、結構10番っぽいこともできることを僕は知っている。

セスクが入ってきた年だったかな、3-4-3でのトップ下、後半40分過ぎにそのセスクに代わって起用されたセルジ・ロベルト。そのわずか数分でセスクも真っ青のスルーパスを何度も通して見せた試合があった。デビューしたてで、どうしてもあのクラブ、カンテラ出身のMFは、自分を抑えつつボールを回す役目を求められわけだが、その足かせを解き放ったら実はこんなポテンシャルを持った選手なんだと胸キュンした身からすると、一世一代の晴れ舞台に感無量です。

ただポテンシャルはポテンシャルのままで、結局、花は咲き切らなかった現状はorz....

そんなセルジ・ロベルト、大好きです。

 

たまーにこんなふっと湧いたチャンスに背番号10つけるやつが出てくるのも、代表選の楽しみなところ。

エスパルスでいうと枝村ですね。いつぞやのU-23で10番背負ったことあるんですよ。

控えメンバーを招集して、みたいな立ち位置の試合だったと記憶しているけど、おー、その中でも一番期待されてるんか、この試合で活躍すればもしかして、などと夢見ましたが、肝心の試合がどうだったかは全然覚えていません(笑)

 

海外でいうと、ピッポですよ、ピッポフィリッポ・インザーギ

あいつも背番号10だった試合があって。

当時のイタリア10番って、ロベルト・バッジョデル・ピエロトッティファンタジスタが背負っていた煌びやかなイメージで、それがまさか世界で一番不格好なサッカー選手(外見が、じゃないですよ。プレイスタイルが)がつけることになるとは。

本人、割と気に入ってたのか、試合で発奮。見事ゴールを奪って見せるという快挙を。

ゴールパフォーマンスで吠えている姿を、おー、かっけえ、と思いつつ、背中の番号見えると、似合ってねえ、と苦笑したのを覚えております。