2人の監督解任
我が愛する2チーム、監督解任しましたね。
まぁ、本来は昨シーズンでクビだったわけで(苦笑)。
そんな中でも、招聘時の狙いとしてはある程度は成功したんじゃないの。
訳のわからん干し方は相変わらずで、ピァニッチは別としてカンテラーノのリキ・プッチは干したらいかんやろと思うけれど、若手を抜擢するという、彼のいいところは発揮されて、ペドリ、ミンゲサ、デスト、ガビ、ニコがレギュラークラスとしてチームに定着した。
それもこれも、ある意味、財政難のおかげじゃんとも言えるけれど、まぁ、これについてはクーマンに同情するほどに逆風で。
メッシ移籍確実だった一昨シーズン終了後から、翻意させたと思いきや、ラ・リーガの悪意もあってメッシを失う。
重要人物ではなかったにせよ、あれだけの実績があり、この怪我人続出の中、残っていれば貴重な戦力になったであろうグリーズマンも失い。
どんな名監督でも、これは厳しい。
これは厳しいけれど、代わりにルーク・デ・ヨングを獲得する所が、全くもって擁護できないところ。獲得発表された次のフットサル、我がチームではプチ祭り。とりあえずロングボール蹴り、ピボがヘディングで反らそうとする。失敗すれば、お前はルーク・デ・ヨングか、というツッコミ。だって、それだけのインパクトをもたらした、逆の意味での衝撃な移籍。
バルサスタイルに最も遠い選手を採ってしまったその行為で、バルセロニスタは見限ったってところでしょうね。
次の監督はシャビ。
バルサのレジェンド。
僕の大好きだった選手。
ペップみたいに名監督になってくれるといいけど。
ペップよりは依怙地な感じがする(笑)
ボールポゼッション+プジョルの形振り構わないライン押上げも加味したボールロストからの即時奪回が初期ペップの形で、きっとシャビもそれをやってくれるはず。
この形になったのは、ある意味、ペップの開き直りからでしたけどね。ホントのホントに最初期のペップはもっとマイルドだった。
チャンピオンズリーグ予備予選でホームで勝ったのはいいけれど、名も無きチームにアウェーで引き分け、ラ・リーガでは1敗1分けスタート。ポゼッションから有利な形でウィングに繋ぎ、そこで勝負というサッカーだったのが、コンディションの良かったフレブが早々に離脱。件のサッカースタイルはその危機から産まれた苦肉の策。
何が言いたいかというと、いきなりはうまくいかないということ。やろうとするサッカーは、特にバルサとしては絶対に間違ってないので、結果はしばらく置いておいて、スタイルを貫き続けてほしいところ。
あの面子だし。
さて、シャビはペップになれるのか、はたまたアーセナルでのアルテタと化すのか(笑)
いや、アーセナルの場合は笑っていられませが。
僕の場合、Jリーグはエルパルスしか見ないので、そこにおけるロティーナの功績はよく判りません。
正直、オサスナ時代のイメージしか残ってませんが、スペインでは珍しく守備的な戦術でジャイキリを繰り返していた印象。
攻撃に関しては全然形がないね。
そんな中で、ボランチから攻めのパスを出せる竹内を信頼しきらなかったし、アクセントになってセットプレーのキッカーとしても能力の発揮できる西澤の出番も少ないし、金子に至っては外に出しちゃうし。
チアゴ・サンタナは活躍してるけど、点取るだけのフォワードだし。いや、まぁ、それはそれでいいんだけど、じゃあ、それを最大限活かせるようにするべきでは。
攻撃は元々得意な監督ではない、という言い訳も聞こえてきそうだけれど、本来力を発揮すべき守備も崩壊。
基本的にというか、徹底的にラインを低くして後ろに人を余らせたい守備思想。
例えば、相手中盤やサイドバックから、ウィングにボールが出る。普通はそこにサイドバックが出ていってプレッシャーかけるのだが、そこに戻るのはそのパスの出先についていたサイドハーフ。サイドバックは余らせようとする。
それから再度パスが戻されるとそこには誰も行けない。ラインが低いので、ボランチも出ていけない。広大なスペースと時間を相手に与えることになる。しかも、エリア手前。だって、本来エリア外でとどまっていてほしいディフェンスラインがペナルティマーク付近まで下がってしまっているから。
日本代表のゴールキーパーを擁しながら、あれだけミドルを決められているという事実。
正直、時代遅れですね。
2000年代なら通用した守備も、ペップバルサ、ティキタカスペインが世を席巻して、どのチームもある程度ボールを保持できる現代では、とてもとても時代遅れ。アップデートできていない典型的な例。
運がないかなぁと思うのは、例えば同点で終盤になって、そこで決勝点奪えるような奇跡的な試合が通常あって、逆に今シーズンはそれを食らう確率が非常に高いかなぁ。普通だったらそのまま終わって、まぁ、勝ち点1取れてよかったね、という試合が非常に少ない。
それもこれも、そういった後ろ向きな守備を続けて、どうしても最終盤に支えきれなくなってるという証拠でしょう。
開幕前の大量補強、+ロティーナで台風の目になるのではと思われていたエスパルスですが、逆に時代錯誤なロートルに引っ張りまわされ、挙句、オリンピック中断でサイドの大量補強で予算を吐き出し、結局、生え抜き、これまでの功労者を冷遇し、別にそれで結果でてりゃ文句もないんだろうが全くの逆行で。
なんかゴトビと被りますね。好き勝手チーム引っ張りまわして、アイデンティティ無くして降格した、あの頃と。
今シーズンはなんとか残留して、次こそはチーム愛に溢れる人に任せたいなぁ。指導力の有無は別にしてもいいかな。
澤登じゃダメですか?
超後ろ向きな意見かもしれませんが、澤登が率いて、それで降格することになっても僕らは納得できる。
松坂世代
野球の話かと思いきや、結局、サッカーの話。
ちょっと古い話ですが、松坂、引退しましたね。
甲子園での準々決勝のPL学園との死闘は見てなかったけれど、準決勝の明徳義塾戦はテレビで見ていて。松坂、先発できない中で6点のビハインド。そこから4点返して、松坂がマウンドに上がって、漫画かと思うような逆転劇。
その漫画には続きがあって、決勝戦ではノーヒットノーラン。「持っている」スポーツ選手は数多くいるけれど、1番強烈だったのは彼だった。
プロに入っての初登板も衛星放送で見ていた覚えがある。
伸び伸びとしたストレートと、躍動感のある投球フォーム。調子がいい時には手がつけられないが、立ち上がりの悪さもある印象で、15勝15敗なんてシーズンもあった。
高卒1年目から活躍するって、昨今のプロ野球見てるといかにスゴかったか判るし、日本での成績を見ると、申し訳ないが、大リーグに行かなければ、と思ってしまう。
無理に向こう行く必要あるのかね。
特にピッチャーは中4日で酷使されて、松坂もダルビッシュも前田健太も手術。お金は、まぁ、日本に残るよりも一杯もらえるんだろうが、野球のレベルで言ったら日本だって決して低くない。サッカーとは違う。
野球というのは記録が残りやすいスポーツで、日本に残ったまま怪我のリスクを抑えつつ、松坂のポテンシャルに見合った記録を残してほしかったなぁというのは思うところ。
さて、松坂について語ってきたわけですが、何を隠そう、僕、松坂世代。1980年生まれ。
この学年は野球側でキラ星のごとく人材が出てきたわけだけれど、僕としては、サッカー側も頑張ってほしいなぁ、と思ってきたわけで。
ハイライトは99年ワールドユース準優勝。
そう、あれも松坂世代。
ただ、学年としては2つに跨ってて、こと本大会については79年生まれで占められてしまって。
予選は市川大祐と金古聖史がレギュラーとしていたんだけどね。怪我やら体調不良やらで。残念だったね。
だから、あの快挙も俺らの年代だぜ、と嘯きつつ、モヤモヤしたものは残って。
調べてみると中村憲剛も80年生まれなんね。まぁ、彼がトップかな、松坂世代の。ただ、彼が台頭した頃には正直、日本代表には興味を失っていたし、僕自身としては同じ年齢だという認識は持っていなかった。
強く印象に残っているのは二川くんかな。ガンバ生え抜きで、かつ強くなっていったチームの中できっちりと存在感を示し、代表に定着するほどではないにせよ、背中に10を背負って、名門チームの顔として活躍した。
いやぁ、好きなんですよ。決して主張が激しいタイプではないのに、10番を纏う中盤の選手。
自分と似たタイプでもあるし、クラブでの功績含めて、松坂世代のサッカー選手として名前を挙げたい。
その中でベストとしては、エスパルスファンとしては市川大祐の名は挙げたいなぁ。
17歳での代表選出、フランスワールドカップ最終候補メンバー入り、そして2002年日韓ワールドカップ出場。僕世代で最初に脚光を浴びたスポーツ選手では。
彼の良さは、どれだけアップダウンしても厭わない体力と、オーバーラップのタイミングの良さと、そのオーバーラップの勢いのまま繰り出すセンタリングの精度。
サイドバックとしてのセンスは日本人最高レベルだと信じている。
残念だったのは時代かな。
彼の全盛期はスリーバックが持て囃されていて。ウィングバックで起用されていたけれど、あらかじめ高い位置でのポジションでは彼の能力を充分には発揮できない。止まった位置からのセンタリングは、キックの精度が足りないし、突破力があるわけではない。
サイドバックとして日本最高クラスの能力がありながら、それを発揮できなかった時代背景。
4バック信奉者の僕としては、痛し痒しな気分で彼を見ていたものです。
同い年の選手は思い入れが強いものですが、僕の中のベストは市川大祐でした。
UEFAネーションズリーグ2021
裏でオーストラリア戦やってたけど、気にせずネーションズリーグの決勝戦見ていたオイラが通りますよ。
インターナショナルウィークといえば、去年までは見るものがなくて、つまらない1週間を過ごしていたものだけれど、今年はワールドカップ欧州予選を見られるから、むしろ忙しい1週間に。
しかも、今回はまさかのネーションズリーグ見れるとは。
というか、スペイン、残ってたのね。全然知らなんだ。
だから、欧州予選の試合消化、他のチームより早かったんだ。
準決勝はイタリア相手にEUROのリベンジ完遂かつ無敗世界記録を止めてやる。
モラタ&ジェラール・モレーノという純然たるストライカーがいない中、フェラン・トーレスが偽9番として決定力の高さを示し、EURO、オリンピックでは絶対的なクォリティを見せきるまではいかなかったオヤルサバルが八面六臂の大活躍。
ジョルディ・アルバが欠場した左サイドバックはマルコス・アロンソが見事に穴を埋め。ウィングバックの選手と思われているため、なかなか4バック主体のサイドバックでは使われなかったけど、充分に役目が果たせることを証明してみせた。
まぁ、守備主体になったらどうよってのはあるかもしれないけれど、スペインが守備的になってしまう試合って、そもそもどれだけあるんだとも思うし。
決勝はフランスに惜敗。
どー見てもオフサイドですけどね、ムパッペの飛び出し。怪しいシーンはこれでもかとスローで出してくれるところを、1回見せたところでそれ以上流さなかった中継に悪意を感じさせますね。
UEFAはよくそういうことやりますが。
とはいえ、EUROのリベンジを果たし、ある程度の満腹感を得たスペインと、難敵ベルギーを下したとはいえ、圧倒的な優勝候補でありながら何もインパクト残せなかったEUROの雪辱を果たそうとするフランスとのモチベーションの差は少なからずあったかな。
なにより問題はポゼッション率。フランスは割と中庸というか、フラットに構えつつ、どんな形にも対応できるチームなんだけれど、あえてプレスをかけてきて。それに特化したチームではないのだから、それぐらい剥がしてほしいのだけれど、現実はそうもいかず。
全盛期はあれぐらいのプレス、さくっとかわしてましたけどね。それができてれば、ショートカウンターも食らってない。
ガビは頑張ってたとは思いますよ。ただ、ペドリがいなくなっただけで、トップデビューした選手に頼らなきゃいけないとは。
決勝戦のインテリオールには、まさかのロドリ。いや、いや、あいつのポジションはあくまでブスケツのとこでしょ。インテリオールで使わざるを得なかった、そのチーム事情こそが今のスペイン代表の最も問題なところ。
バルセロナも一緒だけどね。
などと、スペイン代表の行く末を案じつつ、今回のインターナショナルウィークで最も衝撃だったのは、まさかのセルジ・ロベルトがスペイン代表10番を背負ったという。挙句、イタリア戦に出場。
もちろんチアゴが不選出でたまたま空いていただけで、もう二度と見ることはないでしょうが(笑)
いいよ、いいよ。偶然だろうが、間違いだろうが、ハレの番号を背負えたんだから。
でもね、結構10番っぽいこともできることを僕は知っている。
セスクが入ってきた年だったかな、3-4-3でのトップ下、後半40分過ぎにそのセスクに代わって起用されたセルジ・ロベルト。そのわずか数分でセスクも真っ青のスルーパスを何度も通して見せた試合があった。デビューしたてで、どうしてもあのクラブ、カンテラ出身のMFは、自分を抑えつつボールを回す役目を求められわけだが、その足かせを解き放ったら実はこんなポテンシャルを持った選手なんだと胸キュンした身からすると、一世一代の晴れ舞台に感無量です。
ただポテンシャルはポテンシャルのままで、結局、花は咲き切らなかった現状はorz....
そんなセルジ・ロベルト、大好きです。
たまーにこんなふっと湧いたチャンスに背番号10つけるやつが出てくるのも、代表選の楽しみなところ。
エスパルスでいうと枝村ですね。いつぞやのU-23で10番背負ったことあるんですよ。
控えメンバーを招集して、みたいな立ち位置の試合だったと記憶しているけど、おー、その中でも一番期待されてるんか、この試合で活躍すればもしかして、などと夢見ましたが、肝心の試合がどうだったかは全然覚えていません(笑)
海外でいうと、ピッポですよ、ピッポ。フィリッポ・インザーギ。
あいつも背番号10だった試合があって。
当時のイタリア10番って、ロベルト・バッジョ、デル・ピエロ、トッティとファンタジスタが背負っていた煌びやかなイメージで、それがまさか世界で一番不格好なサッカー選手(外見が、じゃないですよ。プレイスタイルが)がつけることになるとは。
本人、割と気に入ってたのか、試合で発奮。見事ゴールを奪って見せるという快挙を。
ゴールパフォーマンスで吠えている姿を、おー、かっけえ、と思いつつ、背中の番号見えると、似合ってねえ、と苦笑したのを覚えております。
チャンピオンズリーグ初戦
バルサは見るとして、リバプール対ミランも気になったけど、やっぱりパリ・サンジェルマンが気になってしまった。
そのパリ・サンジェルマン、対戦相手で最弱と思われるクラブ・ブリュージュと引き分け。
まずは何はともあれメッシに言及ですね。
えーと、良くも悪くも変わらないですね(笑)
最初は右に張ってたけど、ボールの回りがイマイチと見るや、いつも通りにフラフラと中間ポジションを取り出し、我慢できなくなって下りてきたら、周りも逆らえないのか、まずはメッシにボールを預けるという。
完全なる王様。
ネイマールが、借りてきた猫みたいになってたのは笑った。10番なんだし、チームの中では先輩なんだから、もっと我儘になってもいいのに。
近年、競争力を失いつつあったバルサならば、メッシが魔法を揮うというのが最も効果的な戦い方だったのかもしれないが、これだけの面子を持った編成ならば、周りとのバランスを失ってまでメッシを全面に出す戦い方が最良なのかは甚だ疑問が残るところ。
メッシが自ら変わることはないだろうからね、そこの手綱を握り、戦術を授けるのが監督の役目だけれど、果たしてポチェッティーノにその技量があるか。
同郷なので言う事は聞いてくれるかもしれんが、戦術眼的には厳しいのでは。
ポチェッティーノのサッカーは、相手に対して自分たちのやり方を変えるスタイル。CLファイナルに進んだときのスパーズがそれ。自ら主導権を握って戦うやり方は不得手。メッシが輝くのはどっちと聞かれたら、答えは自明。っていうか、戦術をころころ変えて、それに対応できるような選手ではない。
PSGがメッシを獲得したのは、商業的にはもちろん成功だし、悲願のCL制覇に向けてのラストピース足りうるものかもしれないけれど、果たしてポチェッティーノが望んでいたかというと、正直判んないよね。
相変わらず守備しねえし(ネイマールもだけど)。前日にバイエルンを見ていたというのもあるだろうけれど、守備の強度は恐ろしく弱かったよね。クラブ・ブリュージュ相手だから最少失点ですんだけれど、これ、ビッククラブと渡り合えんのか??
時間がたって連携深まってこれば解決する問題なのかもしれないが、とにもかくにも次戦のシティ戦で1つの答えが出るでしょう。
とはいえ、この引き分けの結果、PSGだけに問題があったわけではなく、やっぱりクラブ・ブリュージュの頑張りは褒め称えなきゃいけないでしょ。個々の選手が特徴あって面白かったし、なによりサポーターの後押しが熱い!!
コロナ感染がもちろん落ち着いたわけではないけれど、ああいうスタジアムを見ると幸せな気持ちになれる。
そのサポーターの後押しがありながら、ホームでむざむざとやられたバルセロナ。
うーん、こりゃダメだ。10回やったら10回負けるな。
3点取られたわけだが、8点ぶち込まれたわけじゃないから、まぁ、いいか、と思っている自分がいる。
お互いのスタイルを真っ向からぶつけ合って、すべての局面で上回られて、誰かのスーパープレイが出たわけでもなく、淡々と試合が進んで、着々と点差が開いていった。
ナーゲルスマンに監督変わって、より一層ゲーゲンプレス要素が高くなったが、バイエルンとしては、リスクマネジメントをした上でのプレス強度しかかけてこなかった。1年前に8発ぶち込まれた時は、肉を切らせて骨を断つぐらいのプレスで、バイエルンも必死だった。けど、今回は違う。常識的な範囲内のプレスで、それですらあれだけ抑え込まれたので、もうどうしようもない。
1年前のあの試合も力の差はあったけれど、それ以上にバイエルンの出来が感動を覚えるほどに凄くて。でも、今回は何もない。バイエルンが普通のことを普通のレベルでやったという感じ。
DF陣は頑張ってたよ。アラウホもピケも体張って止めてたし、エリック・ガルシアも先制点のミュラーのミドルに後ろ向いちゃったのは頂けなかったけど、それ以外、悪かったわけではない。
中盤の3枚も悪いわけではない。というか、対抗できてたのはあそこだけだよね。けど、ボールを散らすだけで精いっぱい。その散らしたボールを効果的にドリブルで運んでくれたデパイがいなかったら、もっと大差がついていたかもしれない。
残念だったのは、両サイド。ジョルディ・アルバはいつものごとく、いいオーバーラップは見せていたけれど、アーリークロスしか出せなかったね。ゴールライン付近までエグッて、というのが彼のもっとも得意な形なんだけれど、いかんせん、ボールの繋ぐ位置が低すぎるから、得意エリアでボールを受けることができない。本音を言うと、サイドで1対1になってるからそこでドリブルしてほしいんだけれど、プレイスタイル的に厳しいかな。ただ、屈強なDFが待ち構えているところに制度の低いクロス上げて跳ね返されるのが目に見えているんだから、一か八か勝負してほしいところ。
セルジ・ロベルトも同じく。劣勢の中、右サイドのスペースでボール出ても、キープ重視でボールを戻すだけ。バルサイズムの沁みついた選手というのはもちろんそれでいいんだけれど、試合の展開考えると必要なプレイはそれではなかったね。交代時にブーイング受けるのもしかたないかも。
えーと、一応触れておきますか、ルーク・デ・ヨング。
何もしてねえな、あいつ。
得意な高さを生かしたシーンないし、不得手なのは判るけれど、裏に抜ける振りぐらいはしてみせろ。ちっとも自分からアクション起こそうとしない。ブレイスウェイトも絶対的なクォリティーは不足しているけど、まだ彼のほうがまし。
余談だが、移籍市場最終日、アトレティコにグリーズマン復帰(予想してなかったからびっくりした)したことを知った僕は、そりゃ、タダで出すわけないよね、もしかして代わりにジョアン・フェリックス来る??と期待に目を輝かした矢先、ルーク・デ・ヨング加入を知り、ドヨーンとなったという。
その週末のフットサルもお祭りでした。相手ゴール前にポジション取りし、味方GKからのロングボールを、ルーク・デ・ヨングと叫びながらヘディングで反らすというプレイが大流行。なにやってんだ、おっさんども。だって、衝撃的だったもん。なんで、ルーク・デ・ヨングやねん、って。
全てが迷走しているバルサですが、嫌いにはならないので、今後もテレビ観戦続けますよ。
ただ、スリーバックはもうやめてほしいなぁ。FW陣に怪我人続出で、ジョルディ・アルバを少しでも高い位置で使いたいってことだったんだろうけれど、やっぱバルサには似合わないと思うんだよなぁ。
どうせ散るなら矜持は忘れずに持っていてもらいたい。
メッシのいないバルセロナ
いや、まぁ、もちろん局所的にいないことはこれまでにもあったけれど。
ガチでいなくなったシーズン。
さて、どうなることかと、むしろ毎シーズンよりもドキドキしながら待った開幕戦。
うん、いや、まあ、予想以上に、と言うか、絶対的にいい感じで試合進められたぞ。
バルサっぽいボール回しはできた。
取られた後の即時奪回もできた。
ピケのおかげだと思うが、ラインコントロールにより浅いディフェンスラインも見事だった。ロティーナに見せてやりたい。今のエスパルスに足りないのはこれだよ。
メッシがいない影響は全く感じられず。
むしろ、いないからこそのサッカーなのかな。
じゃあ、いなくていいかと言えば、そういうわけでもなく。
理想だけ語るならこのままでもいいのかもしれんが、絶対、魔法が必要になる時期は来るはずで。そうならないようにするのが監督の役目だと言われればその通りなんだけど。
素晴らしいサッカーだと思った。
自分の理想に、正直、個の能力として満足できるレベルにあるわけではないけれど、このサッカーを貫けるのなら今シーズンも期待できると思った。
このメンバーでやりきれるか?
兎にも角にも、中盤。
後にも書くけど、この3人でどこまでやれるよ。
この3人がコンディション良いまま、シーズン最後までいけるなら問題ないけど。
その次に来るのがセルジ・ロベルト。まぁ、ある意味安定はしてくれるか。リキ・プッチは積極的に起用してほしいところだけど、その度量がクーマンにあるか。ピヤニッチは完全お荷物なので、改めてアルトゥールと交換してくれんかな。お互いにとってメリットあると思うけれど。
コウチーニョは、やはり出されちゃうかね。消える時間は多いけれど、インテリオールで十分な力は発揮してくれるはず。ただ、クーマンからの信頼度と高給取りということを考えると。
うーん、層が薄い。カンテラから2人ぐらい上げないと。もうクラブの歴史を信じて、今年はカンテラーノを成長させる年にするんだ、ぐらいの意気込みでもいいと思うけどね。
それにしても、ペドリとエリック・ガルシアには是非休みをあげたって。
UEFAスーパーカップにパウ・トーレス出てて、おい、なんつう暴挙に出とんねん、と驚いたら、まさかクーマンも起用。相手方でオヤルサバルも出てるし。
いやぁ、オリンピックだけならまだしも、EURO2020参加組は出場させちゃいかんよ。8月全休&9月頭のインターナショナルウィークも未招集で、約一ヶ月休養させるぞ、と訳知り顔で長男に語ってた俺。
どうもインターナショナルウィークの2週間休みで済ませる気らしい。
もちろん彼ら主力だし、疲れてはいるんたろうけど、まだまだ合流したての選手より、ある意味、コンディションは整っているんだろうけれど。
心のケアも含めて休ませてほしい。いや、休ませなきゃいけないレベルだと思う。
ワールドカップ周期でこれが起こるのか ーメッシ、バルサ退団
もしくは我が家のフライングゲットのせい!?
長男は色々とサッカー見てるので、好きも嫌いも自分の意思が入っているんだろうけれど、次男はよく判らん。
でも、同じ左利きということでメッシは好きみたい。エンジと青という派手なユニフォームのせいか、バルセロナも好きみたい。背番号10……はどうかな、最初はこだわっていたけど、スクール側のチームで11番つけることが多く、浮気ぎみ。
うん、まぁ、サイドが得意な選手かな。それだけ見れば11番。個人的には7が嫌いなので、それに憧れなかっただけでも良し。
で、そんな次男、誕生日プレゼントにバルセロナ、メッシのユニフォームを所望。
新シーズンの柄は速報で出ているけれど、ホントにこの柄で出てくるかは不安。そもそもメッシ残るか問題は存在しているが、その後の経緯により、まぁ、大丈夫そうかな、という安心感。
というわけで、フライングゲットでバルセロナ・メッシのユニフォームを調達。
次男に渡し、気に入ったのか、結構な頻度で着ている。
えーと、まだメッシ、残留してないけどね。
思い出されるのは4年前。
ワールドカップ周期かよ。
これまた同じくフライングゲットで購入したバルセロナ・ネイマールのユニフォーム。
前シーズンの、あの大逆転勝利したパリ・サイジェルマン戦での活躍に心奪われた長男が、ある意味、自分と対極の選手を好きになり、それならと新シーズン始まってないけど、カッコいい柄だしフライングゲットして11番のユニを買ってあげた、その1週間後。
まさかのネイマール、パリ・サンジェルマン移籍。
なので、長男が来ているネイマールユニ、マニアが見ると、あれ、このユニってネイマール着たことあったっけ、とばれるという。
厳密にはプレシーズンマッチで1試合だけ着てましたけどねー。
そして、悲劇は繰り返される。
4年ぶりのフライングゲットじゃー、メッシじゃー。
ぎゃー、メッシいなくなったー。
呪われてんのかい。
まぁ、もともと昨年の時点でもう今シーズンいっぱいで退団が既定路線で、おっ、風向きが変わったと期待が上回ったはといえ、結局何も変わらなかったといえばそれまで。
だとしても、ね。
色々と書きたいことはありますが、今回書きたかったのは我が家の呪いの話(笑)なので、これぐらいにしておきます。
ちなみに、意気揚々とユニフォーム買って、俺、凄いだろしてたら、いなくなった選手のユニフォーム着てて恥ずかしいやつという後ろ指さされることになった2人の息子ですが、次男坊は物凄く不安そうな表情しているのと対照に、当時の長男は飄々としていました。
いや、別にネイマール好きだし。むしろネイマールのユニフォーム着れて嬉しいし、みたいな。
図太い神経というか、あまり他人の目を気にしていないというか。頼もしいことで。
東京オリンピック 男子サッカー決勝
NHK BSで放送予定。
フットサルも行こうと思えばあったけど、朝もやってるし、今日はスペイン応援じゃとお休み。
さぁ、勝つぞとスペイン代表ユニを身に纏いチャンネル回すが、ん? 放送しているのは空手。
なんじゃ、これ。当初の放送予定と別のもの流してやがる!!
はい、もー、最悪ですね。日本選手が勝ち上がってたからなのか知りませんが、そのスポーツを見たいと楽しみにしてた人よりも、ナショナリズムを優先。
なんなんだ、オリンピックって。スポーツの祭典? 自国の選手が勝ってりゃ、それだけで十分なん?? 最後の最後でどっちらけですわ。欧州サッカーが開幕してたら、きっと見向きもしなかった(これまでも実際そうだったし)んだろうな。
くそ。何とか見たいとネットを漁ると、ネット中継していることに気づく。
スマホで見ようとする。画面小さい。Chrome Castでテレビにも飛ばせない。不便極まりない。息子の学習用アイパッドで、ようやく我慢できるくらいの環境に。大人気スポーツの決勝の舞台。こうまでせんと見れんもんかね。自国開催やぞ。
という感じで、最初からミソがついた試合は、元バルサ所属のマウコムの決勝弾でブラジルが金メダル奪取。
あれ、なんかどっかで見たことあるやつだと思っていたら。そういや、あいつ、全然使えなかったけど、たしかクラシコでも点とってたよな……。
あのシーン、マウコムの頑張りと決定力も認めるけれど、パジェホ、バウンドボールの処理誤ってるし、ああなったらファウルで、イエローはもとよりレッドカード覚悟で止めなかんやろ。キャプテンマークつけてる奴があれじゃあかん……。
1つのシーンだけ切り取っても仕方ないので、試合を通じての感想を。
あれじゃ、勝てんわな。
最終的なボール支配率54%。
いくら相手がブラジルとはいえ、これじゃあね。
ハーフタイム明けでカルロス・ソレールとブライアン・ヒルが投入されて、かなり良くはなった。負けてたこともあって、リスク背負ってペドリが前まで出て行った攻めは迫力あった。
でも、続かない。相変わらず取られた後のプレスがかからない。当たり前だよ。押し込んでないんだもん。
パウ・トーレスからのミドルキック多すぎ。彼のキックの精度は認めるけれど、そうそう通るものじゃない。蹴らされてる。
アンカーのスピメンディが問題。あそこを全然経由できていない。中間ポジションとっていないし、入っても後ろに戻すだけ。いいんだよ、後ろに戻してもね。そこで相手を引き付けることができていれば。怖がって下げてるだけ。だから、他が空かない。後ろから蹴るしかなくなる。通る確率低いし、押し上げられていないからボール奪取もできない。
守備面でも全くフィルターの効果が発揮されない。何度前向きでセンターバックに突っかけられていることか。
バルセロナにとっての4番のポジション。
いかにこのポジションが重要か、よくわかる試合でした。悪い意味で。
世界最高レベルの選手と比べてはいけないんだけど、試合を見ながら、「ブスケツがいない」と何度、呟いたことか。
試合終了後の疲れきったペドリの表情と、喜びを爆発させるブラジルイレブンを見て、悔しくなって、少し泣きました。
そういえば僕って、あまり決勝で贔屓チームが負けるって経験してないんだよな。
長谷川健太率いてたエスパルスは決勝戦に弱かったですが(爆)、スペイン代表、決勝戦で負けるということなかったし、コパ・デル・レイでは負けたことあったけど、バルセロナ、チャンピオンズリーグでは決勝で負けたことなかったし。
トーナメントで敗退するといつも虚しくなるけれど、決勝での負けってまた格別なもんなんだなぁ。うん、嫌なものだ。
今回のスペイン代表、何人、A代表がいるんだ、ってはしゃいでいたけれど、改めて思うのは、EURO2020開幕から1か月半、途中の休みはあったとはいえ、この酷暑の季節に週2日ペースでの試合は、もうどう考えても無茶だったなぁと思う。
ペドリもそうだし、オヤルサバルとダニ・オルモも疲れ切っていたよなぁ。
こういったEURO2020組がどれだけ本領を発揮してくれるか、という視点が強かったけれど、こうして終わってみると、そうじゃなくてフレッシュな選手たちがどれだけ助けられるかってところにポイントがあったのかな。
そうなると、どうしたって痛いのが初戦で負傷したダニ・セバージョス。開幕前の日本との練習試合を見てわかるように、このチームの中心は彼だよ。バイタルエリアで受けて、もしくは後ろから散らす振りしながら侵入して、そこからトップに縦パスを入れて、というところから攻撃のリズムを作る唯一無二かつコンディションも整っていて、周りからの信頼も厚い選手をいきなり失って。
大黒柱の10番なしで勝てるほど甘い大会ではなかったですね。
ペドリとエリック・ガルシア、お疲れさまでした。
ラ・リーガ、来週開幕だけど、その後にインターナショナルウィークあるはずなので、それが空けるまではゆっくりと休んだってほしい。
これだけバルセロナに犠牲を強いて優勝できんかったのは、はぁ、やるせない。
さて、コミュニティシールドでも見るか。