運動音痴のサッカー好きが大人になったら

かろうじて小学校はサッカー部。その後は文化部だった運動音痴が、それでもオタク的なサッカー好きに成長して、フットサル、息子の所属するスポーツ少年団でパパさんコーチをこなす奮闘記

19シーズン 清水エスパルス総括 GK&DF

バルセロナと同じく、エスパルスも総括。
といっても、実際に試合を見たのは1/3程度なので、偏った印象感になっているかもしれないけれど、そこはご勘弁を。


GK

大久保 A
六反の離脱とディフェンス崩壊の危機を見事に埋めてくれました。
反応の良さが彼の一番の持ち味なのかな。最終盤でも入るかな、と思わせるようなシュートを止めてくれたシーンは、まさに守護神。
ただ、絶対的な能力は、六反のほうが上なのかな、とも思う。
この後にも書くけれど、このまま正GKになるよりも‥‥。
もちろん六反が戻ってくれるかは不透明なので、その意味では安心できるキーパーがいてくれているのは大きい。

六反 C
ケガ&オーバートレーニングで離脱。それまでの大量失点はもちろんGKだけの責任とは思わないけれど、評価を下すとなるとこの辺りが妥当でしょう。
ただ、ゴール前の落ち着き、キックの精度含めて、ポテンシャルという点では大久保よりも上、というのが僕の評価。
どうしても弱いチームでは負けが込んで、キーパー交代。そのままセカンドキーパーとなった選手が移籍、という形が近年目立つなぁ、というのは感じていて。
せっかくの代表クラスのGKを自ら失っているような気がするので、ここはもちろん六反本人にも頑張ってもらって、首脳陣も「誰が一番ポテンシャルが高いのか」という観点でキーパーを選んで行ってもらいたいところ。


DF

エウシーニョ B
彼に限らず、今年の外国人補強は当たりでしょう。リスクマネジメントでJリーグ経験者の補強するというのが昨今の流行らしいけれど、見事に成功した事例に。エスパルスの試合しか見ないから、元々どんなプレーしていたか知らんけど(爆)
タッチライン際よりも中に入ってきて、そこから右のアウトで前につけるというプレーが非常に効果的だった。ブラジル人らしいテクニックと激しさを持ち合わせていて、取られそうかな、と思うシーンも抜け出し、チャンスを何度も作ってくれました。
ただ「A」評価をつけられないのは守備の部分。積極的なのはいいけれど、飛び出すタイミング間違えてフリーにするシーンが多かったかな。特に同じサイドの金子がダイナモレベルで守備の穴を埋めていたのを見ると‥‥。

松原 B
全試合フル出場。これはもう讃えられるべき偉業で、その点においてはA評価にするべきなんだろうけど。
激しいアップダウンを厭わない姿勢と体力、大型サイドバックという体格、負けん気の強い性格でボールを持った時にどんどん相手につっかかるプレースタイル。問題は一番最後で。ああ、いや、それ自体は全く喜ばしいことなんだけど、そこで相手を抜けないという突破力に問題が。で、詰まって苦しくなった状態でクロスを上げようとするもんだから、精度があるはずもなく。
どうせそうなるなら、さっさと上げとけよと何度言ったことか。まぁ、それでアシストが増えるのかと言われると、キックの質も伴っていないが。
素材としては申し分なし。ただ、それを最大限生かせるほどの能力があるかと問われると疑問符。
チームの顔にはなれる。けど、チームの強みになれるか、その先、代表に選ばれるようになるかの分水嶺になりそうな来シーズン。

ファン・ソッコ B
昨シーズン見た時になんてうまい選手だ、確か元アントラーズだったと思うけれど、なんでこんな選手出したんだと思ったものでした。
相変わらずの上手さは見せてくれて、ホームのマリノス戦、決勝点に繋がった北川へのフィードはその際たる例でしょう。
ただ、ダービーでの開始早々のレッドカードに象徴されるように、特に背後のケアで不安定さを露呈してしまった。

二見 A
立田が正直イマイチの中、見事、ファン・ソッコの相棒を務めあげてくれました。
外国籍の大型FWに立ち向かえるフィジカル、ガタイから想像できないけど意外にキック精度も高く(左利きというので、だいぶフィルターかかってるかもしれないが)、変なポカもなく安定感のあるプレー。
それに、あのロングスローは凄いでしょ。あれだけでも使う価値あり。

立田 D
サイドバックもできる期待の超大型センターバックで、エウシーニョを獲り、角田らを退団させたと言うことは、いよいよレギュラーとして大成させますよ、というチームとしての意志の表れだったのだろうけれど、あえなく玉砕。
チームの成績的に我慢して使うができなかったのは不運かもしれないけれど、そこに陥ってしまった原因の一端が彼にもあるわけで。
ちょっとどうなのかなぁ。ダービーのファン・ソッコ即退場で、もちろん超難しい場面であったけれど、そこでもあの不安定さで。
単純なセンターバックとしてはまだまだきつく、サイドバックという草鞋も履きながらでないと評価が上がっていかなさそう。