運動音痴のサッカー好きが大人になったら

かろうじて小学校はサッカー部。その後は文化部だった運動音痴が、それでもオタク的なサッカー好きに成長して、フットサル、息子の所属するスポーツ少年団でパパさんコーチをこなす奮闘記

ついに花開く

小さい頃から有望視されていた長男学年。

低学年時は圧倒戦績を上げるも、高学年になってくると同格以上に接戦で負けるを繰り返し、最近では接戦にすら持ち込めない体たらく。

 

こりゃ、もう最後までこのままかと、個人的には半分諦め。

 

そんな中、巡ってきた重要大会の予選。

初めて?くじ運にも恵まれ、こりゃ、グループリーグは突破できそう。代表決定戦に勝てれば本戦出場。

 

これは応援しに行かねば、とお母様方、練習の出欠を5年保護者に頼み込んで、全員で試合会場に乗り込むことに。ピクニックか。

僕は、午前中、次男坊たち4年試合采配した後に合流。

ベンチには座らず、保護者席で観戦してたけど、保護者たち大盛り上がり。後述するけど、みんな、出場時間確保できてたから誰もストレスなかっただろうし、チームメンバー分け隔てなく応援している様は気持ちよかった。

 

で、グループリーグ。

初戦は開始1分で先制点。その後、コーナーキックから、ニアの人だかりを越えて中央に落ちてきたボールを大外からロングランしてきた長男が右足でダイレクトボレーを叩き込み追加点。

なんちゅうゴラッソ。

蹴った本人、気持ち良かっただろうな。撃った感触思い出すだけで1ヶ月はニヤニヤできるやつだ。

 

その後も順調に追加点をあげて、前半のうちにケリをつける。追加点も、誰かに集中ではなくて、色んな子が決めれて良かったね。

後半はメンバーそう取っ替えで、スタメン組の体力温存。

 

2戦目も同じく、早々に先取点。

追加点奪うのに手間取るも、ゴール前のこぼれを長男が流し込み、リードを広げる。

お前、サイドバックのくせしてなぜ毎回あの位置に現れれる?

フォーメーション的には左サイドを長男1人でカバーしているのだが、それだけでなく最前線にまで顔出すとは驚異的な運動量。

 

後半からそう取っ替えとはいかなかったけれど、後半早々に突き放し、その時点でまたもスタメン組の体力温存。

 

結果から言うと、この体力温存できたことが代表決定戦のハイパフォーマンスを引き出すことに。

控え組もしっかり力をつけてきて安心して送り出せるようになってきたし、全員で戦い抜けたというチームとしての勝利だったように思う。

 

そして、代表決定戦。

相手は、これまで2連敗している相手。 

正直10回やって2回勝てればいいぐらいの実力差は感じていた。

が、保護者大集結の異様な雰囲気、初めての代表決定戦、チーム全員で戦い抜いてきたという手応え。子供達も期するものがあったのでしょう。

遠目から判るほど、普段の試合とは目付きが違う。プレッシャーを感じつつ、それを程よい緊張感に変換して入った試合。

 

いつもはつまらないミスで失点してしまうところを細心の注意を払って、試合を進める。いつもはチーム勝利よりも、自分のやりたいことを優先してコネるだけの中盤も、不格好ながらにボールを回し前進する。

それがゆえにポジションが高くなるから、ボールを取られてもハイプレスが効く。

 

うちのスポ少の受け継がれてきた伝統は前からのハイプレス。それが実った形でしたね。

これまでは縦への一か八かのロングボールで、後ろがついてこれなかった。だから、そこからプレスかけても連動なんか生まれるわけもなく、簡単に剥がされて、っていうのを繰り返してたんだけど、この試合はポジションが上がってるから、相手のディフェンスラインから出た先で潰すことができた。接近することさえできれば、さすが、それが得意な子たち。一対一で奪いきり、そこからショートカウンター

それを絶え間なくやり続けることができたのも、グループリーグを全員で戦い抜き、スタミナを残していたから。逆に相手は人数が少く、どう見てもこちらのほうが出足いい。

 

前がかりになっているもんだから、スパンと長いボール入れられることもあり、フォワードの子がポストプレイ上手で結構ボール収まってたけど、ただポストプレイ重視過ぎて、そこで振り向いてドリブルしてくるタイプじゃなかったのも運が良かった。

 

五分五分からこっちが若干有利な中で、前半終了間際にミドルシュートで先制。

後半開始早々、長男がコーナーキックのこぼれを押し込み追加点。

その後は圧倒的にこちらペース。ほぼ相手のキープをハイプレスで潰し、それをしっかりと集中力切らさず、最後までやり切る。

 

会心かつこれまでで最高の出来。

 

試合終了ホイッスル時のベンチ含めた子どもたちの笑顔。

そして、周りを取り巻いて必死に応援していた保護者たちの笑顔。

 

自分の親だけじゃなく、こんなに沢山の大人たちを笑顔にできるんだぜ、お前ら。

それを卒団までに味あわせてあげれて本当に良かった。

 

その中でも、息子が少なからず、いや、多大にチーム貢献してくれたのはやっぱし親として嬉しい。

キャプテンで10番でセンターバックの子が、いの一番に長男に抱きついたことからも、いかに力になってたか判るでしょう。

 

 

さて、こうなってくると次男たち4年生にも喜びを覚えてほしいところだけど、それって、僕の導き次第だよな。

 

全然自信ない。