運動音痴のサッカー好きが大人になったら

かろうじて小学校はサッカー部。その後は文化部だった運動音痴が、それでもオタク的なサッカー好きに成長して、フットサル、息子の所属するスポーツ少年団でパパさんコーチをこなす奮闘記

リフティングを上達させるには7 やはり大人のサポートは必要だと思った

しばらく前のこと。
愛知の夕方ローカルニュース番組で、サッカー少年の「リフティングが上手になりたい」という目標を手助けする、という特集がやっておりました。


最初から見ていたわけではないのであやふやですが、

  • その子は、サッカーチームに2年所属していて、もっと上手くなりたいという意欲がある。
  • リフティングが数回しか出来ないので、できるようになりたい。
  • (失礼ながら)かなりぽっちゃりしていて、運動はそう得意そうに見えない。


で、フリースタイルフットボールのコーチが、その子にリフティングを教える流れ。

その中で、リフティングの練習方法として、ボールを上げてキャッチというのをやっていて、おお、僕らが教えてるの、そのままやないか、僕らの教え方、間違ってないんや、と背中を押された気分になったものですが、それは余談。


リフティング10回を目標に始まった企画ですが、まるっきり届きそうにないということで、ワンバウンドリフティング30回という目標に切り替え、最後にようやくクリアするという流れ。


で、途中から見始めたので、その子、かなり大柄で低学年には見えないのだけれど、サッカー始めて2年という情報と、そのリフティングのレベルから2年生なのかな、と思っていたら、実は4年生だったということを最後の辺りで知ることに。


申し訳ないけれど、4年生でこれか、というのは率直に思いました。
部活に入りたて、というならまだしも、どのレベルで/練習頻度はどのくらいかは判らないけれど、チームで2年やってきてるんだよね?


うーんと、勘違いしてほしくないのは、正直センスはないのかな、と思ったけれど、だから、ダメなのではなく、じゃあ、なおのこと、周りがサポートしてあげるべきはないのと。


まぁ、憤りに近いものを感じたわけですよ。


というのは、その子がリフティングが出来ていないのは、ちょんちょんリフティングをしていたから。
そのフリースタイルのコーチは、インステップで、と教えていたのだけれど、どうしてもつま先付近で蹴ってしまう癖とか、ワンバウンドリフティング中に、きちんとボールを蹴らず、触るだけ(少しだけ浮かそうという思い)になってしまっているところとか、大人がやるようなちょんちょんリフティングを普段からしてしまっているんだろうなぁ、って感じた。


難しいよ、ちょんちょんリフティングは。
いきなりそれから入って上手くできているのは、うちのスポ少だと低学年50人強いる中で2人だけ。
その子たちだって、最初は全然できなくって、ずーっとやり続けてできるようになっただけ。


やはり最初の入り口は、インステップリフティングのほうがいい。


こっからはもう想像の域を超えないのだけれど、その番組の子、大人がやってるのを見て、見よう見まねで始めたんじゃないかな。
もしくは、大人(コーチか父親か)に見本見せて、と頼んだら、ちょんちょんリフティングを見せられて、そのままとか。


そのサッカーチームの方針によるだろうから、リフティング軽視で、そこは特に指導はしていない、という場合もあるでしょう。
でも、もし仮にその子がリフティングを練習していて、(正直センスのある子だったら自分で覚えていってしまうのかもしれないけれど)なかなか上手くいかなくて苦しんでいるのだとしたら、それはもう、周りの大人が手を差し伸べてあげるべきでしょう。


だから、その子がリフティングできないのは、その子のセンスがどうとか、努力がどうとかではなくて、周りの大人が悪い。
そういう境遇に置かれてしまったその子が可哀想だなぁ、と番組を見終わった後、思いました。


そういう子にこそ、寄り添えるようなコーチになっていきたいなぁ、と常日頃から思っています。


裏返して言うと、センスある子たちにどう教えていけばいいか判らんという不安の裏返しではありますが。