運動音痴のサッカー好きが大人になったら

かろうじて小学校はサッカー部。その後は文化部だった運動音痴が、それでもオタク的なサッカー好きに成長して、フットサル、息子の所属するスポーツ少年団でパパさんコーチをこなす奮闘記

今度はこっちの応援がうるさかった

以前書いたこれ。

 

barbarca.hatenablog.com

 

 

今度は自軍で発生。

 

両方ともお父さん。

一人は前々からその気配があった。

体験で来た時、我が子に対する態度がキツイ。正直、あー、メンドくさいの来たなと思ったのですが(笑)、話ししてみると紳士、他の子にもよく声がけしてくれる。

でも、やっぱ我が子に対してはスパルタ。

 

普段からそうでしたけどね。

居残り練習の際にも我が子にティーチング。ああ動け、こう動け、そっちじゃない。

サッカー経験者だし、どうも公園で子供集めてサッカーしてるみたいで、そういう指導もしたくなるわな。

けど、コーナーキックをショートでもらって、○○に落とせ、と指示したところは完全NG。子供の判断を奪うような指示は絶対だめ。

後述しますが、迷っていたけれど、最後に保護者に対して話をしようと決心したのはこの瞬間でした。

 

 

もう一人はサッカー未経験者。

息子は正直上手くない。でも、真面目、一生懸命。出席率べらぼうに高いし、居残り練習も毎回残ってる。

けど、まぁ、ドリブルせずに割と簡単に蹴っちゃうし、ゲームの中の動きも全然。というか、そんなの当たり前だけどね。だって、動き方なんて全然教えてないし。出来る子を褒めてあげるべきで、できてないからって全然問題ない。

 

とはいえ、親としては見ていてヤキモキするんだろうね。

もっと前行けよ、だとか、お前、右なのになんで左まで行ってんだとか。

気持ちはよく判る。僕だって、試合中にそういう声がけするからね。

けど、インプレー中は言わない。だって、難しいだろうから。そんな練習してないし。だから、プレーが切れた時に、さあ、みんな、周り見てみよう、自分のポジションどこだったかな、と声かける。

それで、はたと気づいて元のポジションに戻ってくれるなら、今の時点ではそれで十分。

 

上手な子にはもっともっと成長してほしいから、インプレー中に声かけたりはするけれども。例えばセンターバックなのに、味方がボール奪うと一目散に前に走っていっちゃう子とかね。

でも、言い方は気をつける。

 

上手じゃないってところも、また言いたくなっちゃうんだろうな。チームに迷惑かけて申し訳ない的な。

こっちの立場からすると、全然気にならないですけどね。練習試合だし、判ってて出しているんだし、上手くなる過程でそういうのが出てくるのは当たり前。

 

 

この2人、まぁ、正直騒がしかったですわ。

が、もっと啞然となってしまったのは、とあるコーチが「あれ、うるせえな」と言い出したこと。

 

いや、普段のあんたの方がよっぽどウルサイだろうに。

 

うちの子と兄弟ちょうど同じ学年で、普段は長男の方を見ている事が多いのだけど、典型的な息子大事パパコーチで、我が子と、それと親しい上手い子連中ばかりを見ている。

実際、息子が凄い上手なので期待も大きいんだろうけど、指示が半端なく多く、声もでかい。挙げ句、スパルタ。

ボール取られると何やってんだと罵声を浴びせる。いや、そこは奪った相手を褒めてやれよ、というシーンでも。

 

この日も、次男に対して熱をあげていた。正直、圧倒的に勝っていて腹立つシーンもなかったから、ヒートアップこそしていなかったけど。

 

試合開始直後、サイドラインに張り付いて観戦。いや、そこ、ベンチに座ってる子の視界を完全に塞いじゃってますよ。

やんわり注意すると、横に動いただけ。コーナーフラッグ付近にボール行ったら、同じく子供達見えんぞ。

 

2年前、ヘッドコーチに注意された。ベンチでの立ち位置について。

試合に熱くなって前のめりになるのも判るけれど、子供達の前にいっちゃいけない。ベンチで試合見てろというわりに、子供達の視界を塞いじゃいけない。

あー、そうだよな。そんなことも気づかず悪いことしたなと反省しきり。

それ以来、僕はベンチに座るか、立って見る時はベンチに座る子供達の後ろから見ることにしている。

あの時、あなた、横で一緒に注意されてましたよね??

 

うるせえな発言といい、自分も同じことしているという自覚はないんか。

 

こういうコーチを普段から見ているから、お父さん2人も影響が出てしまっているというのは、多分にあるんだろうな。

子供に対してこういうふうに言っていいんだ。こういうふうに指導していいんだ。

負けたくないって気持ちもあるだろうから、さらに声がでかくなってしまうんだろう。

うーん、悪循環。

 

 

試合終わって、保護者に向けた応援ありがとうございました声がけの前に、応援マナーについて話をしました。

 

声援を送ってもらうのは全然いいと思う。

でも、大きすぎる声は子供の邪魔になる。

実際、過去に、ベンチに座った子が相手チームの大きすぎる声援に、うるさい、集中できないと言っていたのを聞いたことがある。

子供が集中できない環境になってしまうのは、やっぱり駄目だと思う。

特に、子供の判断を奪う指示をするのは良くない。

子供の自発性は伸ばしてあげよう。

僕らコーチも成長できるように頑張ります。子供達も成長していきます。親御さん達も一緒に成長しませんか。

 

騒がしかったお父さん2人に向けてというよりも、どっちかと言うとパパコーチに向けてのつもりだったんですが、きっと自分のことだと判っていないでしょう。

 

言おうかどうか、すっごく迷いましたけどね。

下手なこと言って、保護者との関係性悪くなっても良くないし。

ヘッドコーチから言ってもらったほうが、とも思ったけれど、この学年は僕が見ていくんだという責任感と、結局のところ、子供に害になっている以上、それは止めなきゃいけないんだという使命感。

 

その夜、妻に保護者の方からLINEが入りました。

言ってくれてありがとうございました、と。

子供の人格を否定するような言動もあって、他人の子とはいえ、聞いてて辛かった、と。

 

一人でも賛同者がいてくれるのであれば、言ってよかったな、と思いました。

強くなる、という目的に向けてであれば僕のやり方は正しくないのかもしれないけれど、サッカーを楽しむことしかしてこなかった僕にしかできないやり方だってある。

 

けど、一応、今度会ったときにお父さん2人にはフォローをいれておこう。

後が怖いので。