運動音痴のサッカー好きが大人になったら

かろうじて小学校はサッカー部。その後は文化部だった運動音痴が、それでもオタク的なサッカー好きに成長して、フットサル、息子の所属するスポーツ少年団でパパさんコーチをこなす奮闘記

一点差での勝利

次男坊学年、ついに公式戦始まる。

 

いや、ごめんなさい。嘘です。

実は春口にカップ戦戦ってました。次男坊、怪我で出場できず、1回戦敗退。

背番号も適当付で、僕もイマイチなモチベーションだったので、これがスタート。

 

barbarca.hatenablog.com

 

背番号の話はどこかで書くとして、試合の内容について。

 

長男6年生のメインコーチもたいがいくじ運が悪く、毎回なんじゃこりゃ見たいな対戦相手とばかり当たってきたのだが、人のこと笑えない。僕も稀有なくじ運を発揮して、超激戦ブロックを引き当てる。

完全に死の組。

ヘッドコーチから、次から他の人に引いてもらったほうがいいんじゃない、と言われる始末。

 

超強豪チームと当たりませんように、とばかり願っていたけれど、違うんだよね。

そこに大敗したところで、そこ以外から勝ち点稼げたほうが結果的には順位が良くなる。

今回入ってしまったグループのように、(もちろんその年によって強弱は変わるんだろうけれど)うん、これ、あからさまに弱いとこいないよね。むしろ、これ、全敗する可能性もあるのでは、ってとこ引き当てたほうがまずい。

 

まさに、それ。

 

これ、ガチでやばいよなぁ。

今のチーム状況的に、平均的なブロックに入ったとして、3試合に1試合ぐらい勝てれば御の字かなぁ、と思っていたぐらいなので、こりゃ、マジで全部負けて、子供たちも自信喪失、これまで以上に保護者から白い目の可能性大。

 

とはいえ、そんな素直な心境を子供たちに吐露するわけにもいかないし、けれどもそこで結果残せるように日々の練習、少し背伸びしたことやっていかなきゃいけないし、でも、こちらの思い伝えてないから、休む子も多いし、イマイチ気合の入ってない子もいるし。

 

ああ、大変。

プレッシャーが凄い。

 

前回のトレマから1か月。

縦へのドリブルばかりでチームとしてボールを運ぶことができていないので、まずは取られないように運ぶこと、その間にしっかり顔を上げて味方を探して展開することをテーマに練習続けて、それなりに出来つつあるのかなと思いながらも、それを試す試合もないまま、ぶっつけ本番に。

 

初戦の相手も、スポ少。

ただ、6年生はめちゃくちゃ強い。トレマでは、簡単にスイープされていた。

いや、でも、さぁ、学年によるじゃん、そんなの。ってヘッドコーチに聞いたら、でも、ここ、最近どんどん強くなってるぞとのコメント。

うん、向こうが格上決定。

 

こりゃ、慎重に入るしかないよね。

 

背も大きくてスピードもあり、交互にセンターバックを任せていた二人。片割れをそのままセンターバックで、もう1人は右サイドバック

中のカバーも早いし、最終ラインからのボールの運びもできる次男を左サイドバックに。

 

はい、超守備的布陣です(笑)。

いや、もうとりあえず前半は守るよ。

 

もしかすると個の能力高い3年生は、けれども4年生優先にしよう、まずはベンチで控えてもらう。

もう1人の主力には、ミッドの真ん中を任せる(この子はフォワード気質で、運動量も少なく戻りも遅いので、基本ディフェンスラインは任せられない)。もともと守備が好きって言ったけれど、フォワードやらせてみたら顔出しが上手かった子を前線に。なかなかそこから単独突破は難しいけれど、まずは取られないことを最優先にしてみて、と声かけたらキープして繋げてくれるようになってきた。

推進力ある子が右のミッド得意だけど、この子はポジショニング判ってないし、守備時は帰ってこないので、この子はベンチ。他二人でミッドのサイドを固める。

 

さぁ、これでまずは前半様子見。

 

 

で、試合スタートしてみると、うん、さすがにディフェンスライン安定。相手キーパーがやたらとパントキック飛ぶので、その際に裏とられかかってたけど、それ以外は安心して見てられる。

少年サッカーあるあるのゴールキックが飛ばない→相手にかっさらわれるの無限ループも、前半キーパー任せた子が、むしろ自分のキック力の無さを自覚してるので、遠くに飛ばさず左サイドの次男坊に渡す。次男坊が運びつつ、サイドのミッドの子が開いて受けようとしてそこにマークが付いた隙に、中のミッド中央に渡してそこから展開と、むしろチャンスシーンに。

 

っていうか、うん、これ、相手、そんなに強くないよね。

チームとして成熟しているわけでもないし、ドリブル切れ味いいのが二人ほどいたけど、まぁ、圧倒的ではないわな。

こっちも重心低くしてるから、シュートチャンス作れるほどではないけれど、前にボールが運べないレベルではない。

これなら前半からメンバーチェンジして前厚くしても、と思った矢先、隣のコーチから、いい感じですね、前半はこれで戦えますね、と。あ、うん、そうだね。その声を無視して、前半から動く度胸は僕にはありませんでした(笑)。

 

前半最後に満を持して次男坊が左サイドオーバーラップし、エリア付近まで。その折り返しが少し後ろに流れてしまい、ミッド真ん中の子が反転してシュートを放つも枠を外れたのが最大のチャンス。

 

前半最後に点とれなかったのは残念だけど、これは勝てるぞ。いや、むしろ、これは勝たなきゃいけない試合。

だって、下手するとこの後、全敗するかもしれんのだから。

 

とはいえ、前回カップ戦で動きすぎて負けたので、サイドブレーキを外すまではしない。

唯一4年生ベンチだった子を、その推進力に期待して右ミッドに。

3年生だけど、体も大きくてポジショニングも判っていて、左利きでサイドが得意な子を左サイドバックに置いて、次男坊をミッド真ん中に配置。ミッド真ん中やってたフォワード気質な子は左のミッドに。フォワード気質だけど、左に流れたがるし、左足で蹴るのも苦にしないので、この子のベストポジションはむしろここ。守備に帰ってこんけど。

 

もう1枚ディフェンスラインから上げても、とは思ったけれど、ここは我慢。

後ろ髪惹かれながらも、リスクマネジメント重視。

 

ただ、わずかでも重心を前に出した効果てきめん。

後半は押しっぱなし。

なにより次男坊がボールを運べる。そこからパスで展開を変えられる。惜しむらくは、中盤で1枚剥がしてスペースのある中、スピード乗った状態で一番突破しやすいシチュエーションであっさりボール取られたり、エリア内で横にずらしてシュート打ったり、そこから囲みの外にパス出せばいいところを、最後まで突破にこだわり得点まで至らないところ。

 

守備面でも次男坊貢献。もともと広範囲に動くなので(スタミナないけど)、ガンガンボール回収。高いボール来ても、なんかあいつ、落下地点が読めるのか、後ろに逸らさずトラップしてマイボールにするんだよなぁ。

 

そんな状態なので、波状攻撃。

が、シュート入らず。

それなりに決定機はあったが、左からのクロスがこぼれて超至近距離で打つチャンスがあったのにフォワードの子が宇宙開発、右サイドから切れ込んでシュートまで持ち込むもキーパー正面。普段決定力の高い左サイドの子が枠を外し、3年生左サイドバックがオーバーラップし、そこを次男坊が使うも、同じくゴールには至らず。

ボールを受けるのはうまいが、突破まで至らないフォワードの子を3年生に変えて、とにかくゴールだけ狙わせるも結果には結びつかず。

うーん、これはもう絶対に勝たねばならない試合。

 

2バックにして、右サイドバックだった子をフォワードの片割れにするか、まで考えた。

残り3分。博打打とうか、悩んだ。

 

でも、思いとどまった。

 

長男学年の事。

彼ら、公式戦で1点差ゲームを勝った試しがない。

勝つなら大差。

1点差で勝ってても逃げ切れないし、点を奪いに行っても決勝点もぎ取れない。あまつさえ、そこで逆に点とられて負けたりする。

巡りあわせなのか、なんなのか。

ただ、決定的に言えるのは5年生との差はそこ。彼らは1点差勝負は勝つ。

その勝負弱さ、払拭しておかないといつまでたってもまとわりつく。

 

それが判っているからこそ、勝ち切りたい。

ただ、ここで逆にやられると、そのジンクスにはまり込む。

だから、悩んだ。

今までだったら、チャレンジ優先。動かない後悔を避けるようにしていた。

でも、この試合、抑えた動きにしていることで、これまで上手くいっている。まだ初戦。長い目で見るなら、このいい流れをもしかしたら捨てることになるかもしれない決断は避けるべき。

 

うーん、任せた。

残り3分、お前らに試合預けた。

 

 

そして、その時は訪れる。

またもや次男坊が中盤でボールを運び、ディフェンスラインに突っかけようとする。

中を締めてくる相手。

突っ込むのではなく、左に運び、空いたサイドにボールを流し込む次男。

それを受け取る左ミッドの子。

今日この形で何度も外したが、最後のシュートは見事ネットに突き刺さる。

残り1分での決勝ゴール。

 

ようやくこじ開けただけ。

けれど、結果としてこじ開けれたことは、しっかりと評価してあげねば。

 

 

その決めた子。この子の父親も同じくパパコーチ。

幼稚園が一緒で、当時から体大きくて遠くからバンバンシュートを決めていた。対して次男坊は体小さいものの年中終わりごろからバンバンドリブルかますようになり。

卒園する頃は、有名な二人組。

その幼馴染コンビでもぎ取った初勝利。

 

いやぁ、感慨深いものがあるね。

出会って7年後。同じスポ少で勝利に貢献する活躍を見せてくれるなんて。

こんな日が来るなんて、7年前には夢想だにしなかった。

 

 

長男学年に無い勝負強さをとりあえず見せてくれた4年生に対し、翌日、勝負強さ云々の前にリーグ戦大敗2連敗した6年生。

いよいよこっちが深刻になってきた。